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★キラキラ 第一章★

[アーちゃん■それは勘違いです]


木漏れ日ってこういうのを言うんだろうなぁ・・・なんてのんびりできるかっ!
どーも俺です。
俺は今とある僻地のベンチでなぜか書記の膝に座らされ、あまつさえ背中から抱きしめられている最中です。
ええ、親衛隊に見つかれば殺されます。
まぁ、怖くは無いけど。

「もう・・・捨てないで・・・」

「いや、だから捨てるも何も、お前と俺はなんの関係もないし」

「Н・・・いや・・・だめ・・・」

さっきからずっとこんな感じだし。

こいつと出会ったのは俺が中学1年のとき。
この学校は規模もさることながら、多種多様な言語の書籍が収められた図書室がある。
俺はそこの常連さんで、その頃はロシア文学に凝ってたわけだ。
原文で書かれた文学書なんてマイナーな物は、その定め通り図書室の奥まった誰も来ない場所に並んでいた。
そこで転寝してたこいつと会ったのが運の尽きだったわけ。

こいつは見た目からして北の大国の血が混じっている。
確かばーちゃんがそうだって言ってた。
クォーターになるんだけど、孫には出易いっていうからね。
ほぼ、あっちの血が勝ってる。

で、親父さんの仕事の都合もあり、北の大地で育ったこいつは、当然ロシア語のほうが親しみ易い。
小学校途中で帰国したらしいけど、一応日本語の読み書きはパーフェクト。
日本語がわからないわけじゃない。
ただ、怖がる。

もともと家庭的にも会話が弾むというわけでもなく、有体に言えば、放置されて育ったわけだ。
両親はほとんど家に帰らず、周りは使用人だらけ。
日本に帰ると皆外国人だと思い、なかなか話しかけない。
こいつも話しなれてないから、どうして良いかわからない。
ああ悪循環。

俺と出会ったときは、もう無口なんてレベルじゃなかったよ、いやマジで。
で、ロシア語で話しかけたわけよ。

そしたら・・・どうしてこうなった・・・

「だからさぁ、お前は勘違いしてるんだっての」

「違う・・・」

「импринтинг・・・刷り込みされただけだっての」

「いい・・・それでも・・・いい」

もちろん俺以上にロシア語の堪能なアキラにも会わせたよ。
3人で隠れて良く会話してた。
あ、東峰には怒られてたけどね、アキラが。

ただ、あのときのこいつの無口さに腹が立って、説教かましたのがまずかったのね。

「だからぁ、俺はーお友達なら良いって言ってるじゃん」

「・・・昭がいいなら・・・我慢する・・・」

「だからぁ、我慢とかそれがうざいっての」

「うん・・・いい・・・」

この依存・・・これが嫌で俺はこいつを放り出した。
こいつは俺が好きという。
俺はこいつに友情以外は感じない。
そんで、こいつなんて言ったと思う?

「犬でもいい・・・」

あ、また言いやがった。
きもいっ!
どんなプレイだっちゅーのっ!
そんなプレイが好きならともかく、側にいたいだけで犬になるなんてプライドの無い奴は駄目だ。
だから俺は捨てた。
あぁそうだよ。
犬は駄目だなんて言いながら、まさに犬のようにこいつを捨てた。
その結果、また元の無口くんに戻り、もじゃにつけ込まれる原因を作ったかと思うと・・・はぁ。

「静・・・何度も言ったろプライドを持て。だいたい俺にゃんこ派だし」

「ア・・・キ・・・」

「はぁぁぁぁぁ、我慢するならすれば・・・マジうざいけど」

「アキ・・・ラ、」

「今度自分のこと犬扱いしたら、マジで捨てる。二度と拾わねぇ」

「うん・・・うん・・・俺・・・犬、違う・・・」

「それから、何度も言うが、超能力者(エスパー)なんてめったにいないんだよ。思ったことは口に出さねーと、相手には理解できねー。理解されたいなら話せ。されたくねーなら一生黙ってろ、他人と関わるな」

「うん、ごめん・・・俺話す。知ってもらいたい・・・だから話す」

「あと、俺は自分の責任を放棄するやつが嫌いだ」

「ごめん、なさい・・・ちゃんと、責任、とる・・・」

「わかったなら、いい。うざい、とにかく放せ」

「うん・・・もう少し・・・」

うぜーーーーーーっ!
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