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★キラキラ 第一章★

[会長■お前はそんな奴だったか?]


リコール準備を進めながら、俺は溜まっていく仕事を機械のごとく片付ける。
渡辺に関する特例措置の根回し、承認作業、そして・・・いやいや、とにかくここ2日は仕事に手をつけられなかった。
ここのところ晃と会う時間もめっきり減っている・・・ま、2日前にやっと会えたがな。
1人で雑用までは無理なので、御船にも手伝わせている状態だ。

「御船、悪い、茶を入れてくれ」

「はい。すぐに」

副会長三井の趣味で、生徒会に常備されている紅茶は多種にわたる。
御船が机に持ってきてくれた紅茶の横に、さりげなく砂糖壷と、チョコレートが置かれた。
疲れたときに甘味を・・・御船はこういったさり気ない気遣いができる。

「少し、休憩なさってください」

「ああ、だな」

ゆっくり紅茶を掻き混ぜて、疲れの出ている目をほぐす。
そのとき、久しぶりに生徒会室へと続く扉が開かれる電子音がした。

――誰だ?

御船が少し緊張ぎみに身構えている。
俺が正式にここの手伝いを任せているので、隠れる必要はない。
暫く待っていると、生徒会室の扉が解錠される音。

「しつれーいしまーす」

どっかの誰かを思い出すような、軽い挨拶。
頭が痛くなってきた。

「藤村・・・何のようだ?」

久しぶりに顔を見た。
藤村の周囲を確認するが、あの宇宙人も他の役員の姿も見えない。
どうやら1人で来たようだ。
どこかでぶつけたのか、ご自慢の顔の額と鼻が赤くなっている。

「かーいちょ、怒ってるー?」

「俺がなにを怒るんだ?」

「こわっ」

「なんだ? 邪魔するなら出て行け」

「かいちょ、俺今までちゃんと仕事できてたー?」

こいつ・・・いきなり、どうした?

「俺は使えねぇ奴に仕事を任すほど酔狂じゃねぇ」

「あはは、会長、素直じゃないなー」

本当にどうした?
思わず御船の顔を見る・・・ん? 少しぎこちないしぐさで肩を竦めた御船。何かおかしい。

「俺は出て行けと言ったんだが」

もう一度、今度は怒気をわずかに込める。

「邪魔はいたしません。それからー、今までごめりんこー♪ 今日からちゃんとしまっす」

「・・・・・・」

「だから、お願い。一回だけでいいから信じて。俺に誇りを取り戻させて、本当にごめんなさい」

藤村が俺に頭を下げるのを初めて見た。
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