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★キラキラ 第一章★

[アッくん■いっぱい話したいだけ]


「のよ、なのよ」

アキの指し示す場所を電卓片手に計算する。

「あ、ほんとだ。この金額間違ってる」

僕はアキと共に被害金額の並んだ書類と格闘中。
数字のずらっと並んだそれを、再計算する前にアキは答えを出してくる。
だから、全てを確認しなくてすむので楽です。
ふふ、やっぱりアキはすごいね。

「渡辺は、すごいな」

ふぅっと息をついて眉間をもむ風紀委員長葛西先輩。
抱かれたいランキング堂々2位のそのお姿は、かなり疲れているみたいです。

「えっ? 僕何かしましたか?」

「鈴木の言葉を理解できるのがすごい」

「なのよ、アッくん、いいのよ」

「ええ、そんなアキまで」

だって、アキ何も難しいこと言ってないんだもの。
僕のために簡単な会話しかしてないのがわかるから、

「アキが僕のために簡単な話ししかしてこないだけで、僕はすごくないです」

「アッくん、きょよ、なのよ」

「んっと、今のはわかんなかった。もう一回言って」

「けなの、きょなのよ」

「ああ、謙虚?」

そう聞いたら、すごく嬉しそうな顔でアキがうんうんって頷く。
良かった、合ってたみたい。

「確かに謙虚だな。俺は鈴木との付き合いは長いが、渡辺ほど理解できない。たった2日でそこまでわかるのだから、自信を持っていいと思うぞ」

そうなのかな?

「ただ、アキといっぱい会話したいって思っただけなので、そう言われても・・・」

「うん、のよ、するのよ」

「うん、いっぱい話そうね」

「うん、うん」
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