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★キラキラ 仕舞章番外★

[瀬緒■鏡の間4]


渡辺彬に纏わり付く瑠希愛が、だんだん邪魔になってきた。
僕は、渡辺彬とだけ接触したいんだ。

そんなときの親衛隊、FC騒動は、好機だった。
瑠希愛には、このまま渡辺彬から離れてもらおう。
まだ、貪られては困るからな。

良い先輩を演じ、渡辺彬に信頼され、そうして既に次代ならば僕に記憶を譲らせればいい。
そうすれば、彼も普通の人として生活ができる。
もちろん援助を望めばしてやろう。

渡辺彬を食事に誘うと、いつも付いて来るやつが、突然僕を呼び出した。
そういえば、渡辺彬の周りの人間に、名前を聞いたことがない。
こいつの名前も知らないから、名乗られたことはないんだろう。

いきなり、忠告をされた。
どうやら彼は継埜のモノだったらしい。
たかが継埜ごときが生意気な。
雪客を総代に宛がい、必ず総代が続くように見張るのが継埜の役割だというのに、誰がそうかも分かっていない。
そんなモノには、いずれじっくりと思い知らせることにしよう。

理事長である伯父から、呼び出された。
鷺視本家から忠告をされたそうだ。
僕が学園で問題を起こすようなら、処分も視野に、そう言われたらしい。

馬鹿らしい、たかが当主にそんな権限はない。
総代からの命ならともかく、僕が本物である以上、そんなことはできやしないんだ。



渡辺彬が次代かどうか、確証が持てない。
やはり総代本人から記憶を譲られるのが、一番良いのかもしれない。

そんな折、父から連絡が入った。
各分家の当主にだけ知らされたと前置きされ、教えてもらった。

総代が倒れた――なんてことだ、やはり記憶は既に渡っていたんだ。

このまま総代が亡くなれば、渡辺彬が総代になってしまう。
早く取り戻さなければ。

「決してよからぬ考えは持つなと、長老方に警告された」

父の気弱な発言に、僕は目眩がした。
たかが長老ごときの戯言に、何を狼狽しているのか。
総代たる僕に逆らうことなどできるわけもないのに。



渡辺彬の友人が白儿と共に、いきなり僕を訪ねてきた。
そして奴らは、とんでもなく愚かな真似をしてくれた。
この僕に牙を剥いたのだ。
絶対に許せない行為だ。
父から手を回してもらい、やつらを潰すか・・・・・・いや、もっと確実な方法があるじゃないか。
総代になり、あいつらを処分すればいいんだ。



理事長室には、瑠希愛がいた。

「アキラが特別寮にいるんだっ! だから鍵を寄越せよっ!」

貪塊は、渡辺彬を手に入れようと動き出したようだ。

「瑠希愛、彬はお前にやる。だから大人しく待ってるんだ」

「今すぐだっ! 今すぐ行くんだっ!」

「瑠希愛、言うことがきけないなら、僕はもう瑠希愛とは会わないよ」

「さく兄・・・・・・わかったっ! 絶対だぞっ! 伯父さんのマンションで待ってるからなっ!」

やはり貪塊は、雪客の僕に嫌われることに耐えられないようだ。
記憶を貰えば渡辺彬は瑠希愛にやるのがいいだろう。
そうすれば、瑠希愛も大人しくなる。 
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