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★キラキラ 第二仕舞章★

[アッくん■ばらし『平凡』]


4人に送られて、僕はまた扉をくぐり、奈落へと戻ってきた。
約束した通り、裕輔さんは高座の正面に正座して、僕をずっと待っててくれた。

「裕輔さん、ただいま」

僕にできる精一杯の笑顔を彼に見せて、そう言った。

「彬・・・おかえり」

同じくあらん限りの笑顔を僕に見せてくれる、裕輔さん。
立ち上がり、差し出された手を、迷うことなく握り締める。
そして、暫しお互い見詰め合っていた。

「エッヘン」

あ、会長が変な咳払いしてこっち見てる・・・ま、いっか。

「ちょっと平凡、エラク態度違うんじゃなーい?」

「ですね、僕たちと先輩に対する態度が違いすぎますね、この平凡は」

「なのよー、なのっ! ぼんなのっ!」

「・・・・・・」

アーちゃんたちに文句を言われ、アッキーには呆れた表情で一瞥されました。

「平凡・・・? なんだそれは、まさか彬のことなのか?」

「え、えっと、一応・・・そうです・・・」

僕が選んだ役割、それは『平凡』
僕は、キラキラ会の平凡という立場を選んだんだ。
そう言ったら4人は、きょとんとして、それから大爆笑した・・・あ、アッキー以外はね。

渡辺彬という人間について、僕なりに考えてみたんだ。
渡辺彬はどこから見ても普通の人間。
普通で平凡な人生を歩んでいる、ただの高校生。

つまらないことで泣くし、楽しければ笑う、小さなことで腹を立てるし、すぐに驚き戸惑う。
勉強だって普通に苦手で、そんなどこにでもいる、ありきたりな見た目も中身も平凡な男。

それはきっと彼らにとっては、とても眩しい存在なんだと、そう・・・思ったんだ。
だから僕はそれを選ぶ。
彼らの想像する、平凡で普通の高校生を、僕の大事な役割として選ぶ。

闇のモノとしての人生を、彼らはまったく不幸だとは思っていないし、後悔もしていない。
それは、ちゃんと分かっている。

だけど、そんな表を選ばなかった彼らが、それでも憧れるのが、僕。
とても、つまらない平凡な僕。

これから先、何があっても、僕はキラキラ会の平凡という役割を務めるよ。
それが、友達の"ため"でもあるんだと、僕はそう信じているから。

あ、でも、恋人だけは非凡です。
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