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★キラキラ 第二仕舞章★

[アッくん■ばらし『キラキラ会』]


「ところでアッくんはー、キラキラ会のナニになんのー?」

「え・・・?」

突然のアーちゃんからの質問に、頭の中がハテナマークでいっぱいになった。

「だから、アキラは会長でしょ、アキはマスコット、アッキーは平会員で、俺が副会長。で、アッくんはナニにすんの?」

「そうですね、そろそろ決めていただかないといけませんね」

「なのよ、なの、アッくん、するのよ」

「そうだな、そろそろ決めろ」

あ、ああ、そうか、僕はキラキラ会に入ってるけど、彼らみたいになにかしらの役職には就いていなかったんだ。
特に活動もしてないし、たったの5人だから、正直気にしてなかったけど、皆一応決まってるんだよね。
平、ていうのはちょっと・・・て思っちゃうけど。

4人全員が、すごく期待に満ちた瞳で僕をみつめている。
えっと、これって、今すぐ・・・?
上目づかいに彼らを見やれば、うわ、4人の瞳がさっきよりも輝いて僕を視てる。

これって、もしかして・・・・・・ああ、違うよね、きっと逆なんだ。

僕が一瞬考えたこと、それは、ようやっと彼らが僕を受け入れてくれたってこと。
でもそれはきっと違うんだ。

彼らは、僕が彼らを受け入れるかどうか、それにずっと怯えているんだ。

そして、ここにきて、僕はまた自分の思い違いに気がついた。

どうしてアキだけが、僕とともに学校に戻ったのか。
それは、君たちの怯えの表れだったんだね。

あのまま、僕だけが学校へと舞い戻り、君たちを忘れ日常に帰ることを懼れていたんだ。

だから、アキが一緒に来た。
君たちの存在の欠片を側に置き、僕がそれを受け入れるか、確かめたかったんだね。

そして、それはアキラたちの保険でもあったんだ。
僕がアキだけは拒絶しないように、アキだけは受け入れられるように、だから姫宮くんの部屋へアキを連れて行くことはしなかった。
僕が忘れることのない、彼との別れの記憶、そこに、アキだけは存在することのないよう。
そんな、寂しいことを、考えていたんだね。

「ぷ、あははは、うん、決めたよ」

なんて、臆病な、そして、なんて愛しい友人たちなのだろう。
ここに、ここまで来ても、まだ彼らは怯えている。
そんな、かのモノたちに、はっきりと伝えてあげないといけないよね。

「お、ナニナニー?」

「なんですか? 早くおっしゃってください」

「う、あう、いうのよ、するのよ」

「早く言え」

大丈夫、僕は全てを受け入れるよ。
きっといつまで経っても理解はできない。
だけどね、僕は君たちの全部を取り込むことに、苦痛なんて感じやしないんだよ。

「うん、僕はね、キラキラ会の――」


ばらし=舞台装置や小道具、照明・音響機材を舞台上から取り除くこと。撤収。
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