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★キラキラ 第二仕舞章★

[アッくん■もういない人たち]


アキと2人だけで戻ってきた学校で、泣きたい気持ちで試験を終えた。

「お年玉、絶対減らされるよ・・・」

「う、なのよ、アキ、なのよ・・・」

未だ戻らぬアーちゃんたち。
3人だけで、いったい何をしているかは、僕は知らない。
アキはきっと知ってるんだろうね。
だけど、アキが語らないのなら、僕から聞くことはしない。

「いつまでも落ち込んでんじゃねーぞ」

「あうう」

「明石くんは大丈夫かもしれないけど、僕たちは散々だったんだから・・・」

あの事件のあと、すぐに学校に戻った明石くん。
僕は初日のテストが終わって、すぐに明石くんを訪ねた。
少し驚いたあと、破顔して「元気になってよかったな」って言ってくれた。
彼は事件のことを何も聞かない。
僕も何も言わない。
奈落にはいなかった彼、いったい何をどこまで知っているんだろう・・・

「あむ、あう、あむ」

「んなことより、楽しい楽しい冬休みのことでも考えてろ」

「むぅぅ、お年玉減るのに、楽しくないよ」

折れた腕はしっかりと固定され、少し食べ難そうに昼食を片付けていく明石くん。
今日は試験最終日。
午前中に試験が終わって、校庭で僕が作ったお弁当を皆で食べてる。

僕が入院してたのは、制裁の傷のせいってことになってるけど、明石くんはバイクで事故ったことになってるんだって。
アキは家の都合で休んでて、同じくアーちゃんたちも家の都合で休学ってことになっている。

休学ってことは、また必ず戻ってきてくれるんだよね。

そうして穏やかに日々はすぎて、試験の結果が張り出された。
あと3日もすれば、僕たちは冬休みに入る。

「うううう、あぁああ、ああぁううぅぅ」

「鈴木、その点数ひどすぎだろ」

アキが大声で喚きだして、野添くんに大笑いされてる。
そりゃそうだよね、理数以外は赤点ギリギリなんだもん。
僕も人のこと言えないけど、ほんの少しだけアキよりはマシ・・・だと思う。
どっちにしろ、無残な結果だったけどね・・・ショック。

教室内の僕の席に集まって、お互いの成績見せあったり、馬鹿にしあったりしてる休憩時間。
僕は、隣りの机をジッと見つめてしまった。

「瑠希愛のやつ、また突然消えたな。実家でなんかあったって聞いたけど」

「そ、なんだ・・・」

そう、姫宮くんは実家でなにかしらの用事があり、瀬緒も含め帰っていることになってるらしい。
同じ理由で、理事長も不在・・・とか。
でも、本当の理由を僕は知っている。

だけどそのことを考えても、やっぱり胸は痛むのに、かのモノらを諌める気持ちなんて湧いてこなかった。
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