このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

★キラキラ 第二仕舞章★

[アキラ■伝家の宝刀]


「てめぇ、ふざけてんじゃねーぞ、俺はぜってー、許さねーからなっ!」

どうやらアーちゃんは、かなり怒っておいでのようです。
なにもそこまで怒らなくても・・・カルシウムが不足しているのでしょうか。

「アーちゃん、もっと魚を食べたほうがよろしいのでは・・・」

「はー!? わけわかんねーこと言って、誤魔化す気かっ!」

ああ、アーちゃんの為を思って言ったのに、余計怒らせてしまいました。

「ア、アッキーは何も言いませんでしたよ・・・」

「あいつがなんか言うほうがありえねーだろがっ!」

はぅぅ、怖いです。
ここまで怒るアーちゃんは、久しぶりです。
ですが、僕も負けませんよ、僕は総代なのです、それはもうすっごくすっごく偉い存在なのです。
ふふふ、こうなったら後悔させてあげますよ、さぁ、伝家の宝刀の出番です。

「アアアアッキー、なんとか言ってください」

「勝手にすればいい」

「ほ、ほーら御覧なさい、アッキーは反対してませんよ」

「てめー、この裏切りモノッ!」

アッキーはこんなに怖いアーちゃん相手でも無視を決め込んでいます。
さすがです、さすがはターミ○ーターです。
いつか、アイルビーバックと言わせてみせますよ。

「好きにさせろ」

「・・・あっそ、ふーん、じゃぁ、表の意見でも聞、」

「この問題に表は全く関係ありませんよっ!」

伝家の宝刀に屈したくせに、またそんなずるい手をっ!

「えー、一応は、裏だけのもんじゃないと思うんだけどー」

「いいえ、アレは、完っっっ璧な裏のみの存在ではないですかっ!」

「一応はって言ってるでしょー、例え存在そのモノは裏でも、それに気付いてないんだから表でもあるでしょ」

まぁ、なんという屁理屈を捏ねるのでしょう、この方はっ!

「ととととにかくっ、もう決めたのです。あなたの意見は聞きませんっ!」

あ、いきなり携帯を出しました。

「な、なにをなさるのですかっ!」

「東にー、メールをー」

「止めてくださいっ」

あ、逃げましたね、どうせ追いかけても無駄なのは分かっていますが、ここは追いすがります。
もう、着物の裾は走りにくいですねっ!

「うっわ、それマジ走りー、ありえねー」

うるさいですっ!
僕たちは広い広い座敷にて揉めておりましたので、走り回っても問題ありませんが、僕にとっては大問題ですよ。

「さーて、メールメールっと」

「やめて、くだ・・・はぁ、はぁ・・・さいっ・・・・・・」

もう追いつけません、無理です。母様父様恨みます。なぜ人並みの運動神経を授けてくださらなかったのですか・・・・・・

「喧しいっ!」

「ひえっ――」

「ひゃっ」

ひぃぃぃ、アッキーに珍しくも怒鳴られてしまいましたよ。

「人が食ってるときに暴れるなっ! 貴様らもとっとと食えっ!」

「ふぁいっ!」

「ひゃいっ!」

怒った鬼は、本当に恐ろしいですね・・・
41/54ページ
スキ