このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

★キラキラ 第二仕舞章★

[アッくん■休息]


結局、僕は4つめの質問のためにプライドを犠牲にした。
アキも必死で説得して、半強制で猫耳メイドにした。

「どうだじじぃども、これがメイドだ、これが萌えというやつだ、よくわかったであろう」

「雪客様、じじぃ一同、実に感服いたしました」

僕の横で嬉しそうに長老たちに説明するアキラ。
いちいち平伏する長老たち・・・感服されるようなものじゃないですよ・・・

牟韻の人たちはアキの姿を見て、すすり泣いてるよ。

白儿の人たちは、ほほぅ、これがそうなのですか、と妙に感慨深げ。

ねぇ、君たちって、本当に闇のモノなの?

「許せ、渡辺彬、こやつらがメイドを知らぬなどと申すので、このように相なった」

それって、雪客口調で言うことかな?

「前よりも似合ってるじゃねぇか」

「東、貴様は見るな」

裕輔さん、それって焼きもちですか、ちょっと嬉しい。

「いやなのよ、アキ、するのよ」

「なにを言うか音無、すぐ脱いでは意味はないわ」

「あうう、うああ、いやなのよ」

「さぁ、守人、門音、たっぷりと写真を撮っておけ」

「御意」

ねぇ、アーちゃん、そのにやけ顔で、その言葉使い、確実に合ってないよね。

「承知」

ねぇ、アッキー、どうでもいいってすぐ分かる返事の仕方、それはそれで結構ショックだよ。



大騒ぎのメイド撮影会がやっと終わって、僕は・・・まだ4つめの質問をさせてもらってない。

「なんか騙された感が・・・」

「う、いいのよ、あむ、たべるのよ」

あの広い座敷――奈落って呼んでるんだって――とは別の場所に移動して、僕と裕輔さん、アッキーとアキも共に食事をとっていた。
あそこには時計もないし、日もささないから、時間の感覚なんてなくなっていた。
だけど、朝から始まって、もう夕方だったんだって、お腹減るよね。

恐るべき惨劇に恐怖し、瀬緒たちのあんな姿まで視、そしてその後の運命すら知っているのに、平然とこんなことを考える僕。
やっぱり僕は壊れたんだろうか、狂ってしまったのだろうか・・・それとも、これが受け入れるということなんだろうか・・・

「彬、悩んでても仕方ない。雪客は約束を違えないから、大丈夫だ。今は食事をしたほうがいい」

「そうだ、ちゃんと食え」

「なのよ、たべるのよ、なの」

「うん、そうする」

奈落で聞いたあの香りは、やはりこの場所でも強く薫ってくる。
僕はその匂いに感じ入り、まるで癒されることを望むように深く深くこの身に受け入れた。
31/54ページ
スキ