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★キラキラ 第二仕舞章★

[アキ■今]


言ノ葉を編むのは好き。

だけどそれを音にするのは下手。

なんでかわかんないけど、僕は言葉を奏でるのが下手だから、だからごめんなさい。

知らないおじさんやおばさんが、お医者さんに治してもらおうって言うけど、でもいいよ、このままで。
だって、僕はちゃんと話したくなんてないんだもの。
だから、ね、このままでいいの。
でも、きっと皆は僕の言葉わからないよね。
僕のわがままだから、わからなくても気にしないでね、だから、だからごめんなさい。



「おおさん、アッくん、なのよ」

座敷牢から1人出されたアッくんが、心配なの。
だけど、僕も狼さんもここから出る方法が思いつかないの。

「チビ、わかんねーよ、心配とかそういう意味か?」

「うん、うん」

うん、そう。
僕は言葉を話すのがすごく下手だから、分かり辛くてごめんなさい。
でも僕おしゃべり大好きなの、だから、わからなくて困ったら言ってね。

それにしても、アッくんはどうしてるんだろう、心配だよ。
アッくんは、いったい何に巻き込まれてしまったの?
どうやったら、ここから出られるの?

狼さんは、胡坐かいて座ってるから、僕はそのお膝に座っちゃうの。
だって、ずっと畳にすわってたから、お尻痛くなってきたんだもの。

「チビッ、てめー」

「う、おちり、なのよ、いやなのよ」

「はっ!? たく、勝手にしろ」

通じたかな? どけって言われてないから、いいよね。
そうやって、狼さんの膝に乗ってたら、キィって音がしたの。
狼さんが僕をどかして、格子にぶつかるほどの勢いで顔を近づけたの。
僕も同じようにするよ。

あ、ドアが開くよ。
両開きの扉が光を取り込みながら、開きだしたの。
アッくん、アッくん、アッくん。

「双子・・・てめぇら、ここでなにやってんだっ!?」

双子だったの。
アッくんを何度も傷つけた、あの双子がいるの。

「う、のよ、なのよっ!?」

ここで、いったいなにしてるのっ!?

「「明石・・・」」

どうしていっつも2人でしゃべるのかな?

「・・・瀬緒さまが」

「・・・お前らを」

「「連れて来いって・・・」」

「だったら、とっとと出せよっ!」

格子の鍵はね、扉の側にかかってるのわかってたの、ただ届かなかったの。

「明石」

「僕たちを」

「「見分けられる?」」

「はぁっ!? こんなときに何いってやがんだっ! 連れてくんだろが」

「うるさい」

「僕たちは」

「「道具じゃないっ!」」

「ちっ! 今さらなに言ってんだ」

「「どうするの、明石」」

「みるのよ、でるの、いいのよっ!?」

見分けたら出してくれるのっ!?

「見分けたら、こっから出すのかよっ!?」

あ、すごい狼さん、僕と同じこと言ってるよ。

「「うん」」
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