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★キラキラ 第一章★

[アーちゃん■出て行こう]


渡辺くんの部屋に到着っと。
おっとメールだ。

From弟子
件名 もじゃ
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書記、会計、狼以外特別校舎
しばらくは出てこないと思う
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ほむほむあの3人は別行動をしてるのか。
やだねー会いたくないねー。

ま、それはさておき、インターホンをぽちっとな。

――ピンポーン♪

「誰だ?」

「はいはーい、俺ですよー」

ドアを開けてくれたのは、アッキー様だった。
勝手知ったる他人の部屋、と。
ずかずかお邪魔しちゃいますよ。

「ごめん、もう少し待って」

「あ、う、まつの、なのよ」

アキは渡辺くんのお手伝いのつもりで、一緒になってスポーツバッグに服を詰め込んでいた。
いや、マジで詰めてるだけだし。
まぁいっか、皺になったらアイロンという文明の利器があるもんね。

「あはは、ゆっくりで良いよー」

渡辺くんは、急遽俺の部屋にお引越しとなった。
話聞いたら、同室者がかなり迷惑そうにしてるってことだったからね。
もじゃが信者連れてやってきたら、そりゃ仕方ないよな。

「ちゃんと書置き残しとくんだよ。ダーリンと同棲します♪ って」

「なの、どうーなのよ」

「え、それは、ちょっと」

せっかくの文面は採用とならず、渡辺くんはレポート用紙に、

『当分友人の部屋に泊まります。もし誰かが僕を訪ねてきたら、そう言ってください。誰の部屋か聞かれたら、知らないと言ってください。しつこいようなら僕の部屋を見せてください。迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい。 渡辺彬』

と書いて、リビングのテーブルに置いた。
うん、上出来でしょう。

「ごめんね、お待たせ」

「もう、いいのー?」

「うん、こんなに持って行っていいのかな?」

よし、吃ってない。

「はは、気にしなくていいよ。俺の部屋広いからだいじょーぶ、だいじょーぶ」

「荷物はそれだけか?」

「あ、うん」

渡辺くんの荷物はバッグ3つ分、気にするほどの量ではない。
アッキーはさも当然と言わんばかりに2つのバッグをかつぐ。

「あ、いいよ、自分で持つから」

「いいのよ、アッキー、なのよ、いいのよ」

「でも…」

「あー、気ぃ使うんならさ、夕飯作ってもらっていい?」

「そんな、もちろんだよ。それくらい当然だよ」

え、マジ!? 後悔しないでね。

「うんうん、じゃお願いねー。それじゃ行こうか」

「もつの、するのよ」

「おっと、じゃあアキはこれ持ってね」

自分も何か持つと言い出すアキに、俺は自分の弁当箱を渡してやった。
いたく満足したアキとまだ不満気な渡辺くんを引き連れて、アッキーを露払いにドアを開ける。

さて、君を苦しめた場所からは、とっとと出て行くとしますかね。

おっと、メール送っとかないと。

To財布
件名 ほどほどにw
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それ、まだ使うから
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今頃は、激しいお仕置き中かねぇ?
見てもらえるかなぁ?



あれから、俺の部屋に移動した。
まだ授業中だからか、誰に会うこともなく無事到着した途端、渡辺くんの口があーんぐりと開いた。

「ひ、広い」

「あははー、びっくりした?」

特別棟に向かってると知った渡辺くんは、かなり緊張してるようだった。
そうだよねー、普通の生徒には縁のないとこだもんな。
自己紹介もしてないから、俺のクラスは知らないわけだしね。
役員たちも特別棟の住人だけど、あっちは別棟だから安心してね。

3人を部屋に押し込んで、アッキーはすぐに買出しに出かけた。
今夜はかなり用意してやらないと、アキラが餓死する可能性大だからね。

「寝るのソファベッドになっちゃうけど、勘弁してね」

「あ、うん、全然…って、僕のベッドよりいいんだけど…」

「ねるの、いいのよ、いいの」

アキがソファの上でピョーンピョーンとジャンプ。
釣られて、渡辺くんも飛び跳ねる。

「アッくん、アッくん」

おや。

「アッくん、アッくん、なの、のよ」

おやおやー。

「アキ、キラキラしてた?」

満面の笑顔が応えてくれた。

「あい、キラキラ、なのよ、のよっ」

そっか。
では、

――『キラキラ会』へようこそ! アッくん。
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