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★キラキラ 第二仕舞章★

[アキ■伊藤くん]


僕のおうちは普通のお家。
お父さんはサラリーマン。
お母さんはせんぎょう主婦。
せんぎょうってなんだろ?

学校に行ったら、伊藤くんが今日も本読んでたの。
僕の後ろの席だから、僕はいっつも伊藤くんの読んでる本の表紙を見るの。
むずかしくてよくわかんないよ。

伊藤くんはどうして誰とも話さないのって聞いたら、ムシされちゃったの。
ちょっとだけ、こっち見たよね、どうして知らんぷりするのかなぁ?

僕はおしゃべりするのがすっごく大好きなの、だから、だからやっぱり伊藤くんにもいっぱい話したいよ。
そう言ったら、やっぱりちょっとだけこっち見て、知らんぷりするの。
でもね、ぜんぜん怒ってないよね。
うん、怒ってないよね。
だって、僕が後ろ見ててもなにも言わないもの。

算数は大好きなの。
答えがね、勝手に頭の中にパッて浮かぶからなんだよ。
僕知ってるよ、伊藤くんは算数がとっても苦手なの。
だけど国語はすごくできるんだよね、うらやましいなぁ。

お父さんがね、アキはサヴァンなのかなぁって。
なにそれ、おいしそうだから、お菓子かな?
うん、僕お菓子になりたいよ。

お母さんは元気に育てばそれで良いって。
うん、僕も元気なの好きだよ。
かけっこも大好きなの。

「19○○年、12月2日は何曜日だ?」

いきなりどうしたの、伊藤くん?

「水曜だよ、どうして?」

「いや」

また知らんぷりされたの。
へんな伊藤くん。
その日が”水曜”だなんて、そんなの”誰でも知ってる”ことだよね。
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