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★キラキラ 第二章★

[アッくん■王子様]


心配性の裕輔さんに言われて、僕はアーちゃんの部屋で休んでます。
おじいちゃん先生が診断書を提出してくれたけど、はっきり言ってかなり元気なんだよね。
だって、あの頃に比べたらたいしたことないもの。

だけどこれ言ったら、裕輔さんいつも辛そうな顔をするから、だから僕は言わない。
裕輔さんの言うこと聞いて、素直に休校することにしたんだ。

まだ3限目だよね・・・

1人だと時間たつのおそいなぁ。
テレビも面白いのないし、本も飽きちゃった。

「前は1人のとき、どうやって過してたかなぁ・・・」

姫宮くんから運よく逃げれて1人になれたとき、僕は何をやってたんだろ。

――ピンポーン♪

あの頃の自分に思いを馳せていたときに、軽快な呼び出し音が鳴った。
ここは特別棟だから、入るにはまず下のインターホンを鳴らさなきゃいけない。
そのときの音は2回。
音が1回ということは、部屋の前に既に人がいるということ。

まだ授業中なのに、誰だろう?

一瞬アーちゃんの顔が浮かんだけど、彼はここの主だ。
カードを持ってる彼が鳴らす必要なんかない。

じゃ、アキラかな?

彼が一番可能性は高い。特別棟にも自由に入れるしね。
考えていたらもう1回チャイムが鳴った。

必ず応答してから出るように言われてるから、僕はアキラだと予想して応答用の受話器を耳に当てた。

「はい?」

『・・・・・・』

「・・・どちらさまですか?」

『・・・彬くん?』

瞬間受話器を取り落とし、全身が総毛立つようなそんな感覚に襲われた。

瀬、緒、さん・・・

なんで、どうして、ここに――
頭の中が混乱する、そして、そして、

――ガチャ

アーちゃんの持つカードでしか、開かないはずの扉が醸す開閉音。
そして、

「怪我をしたって聞いたから心配したけど、歩けるんだね、本当に良かった」

柔和な微笑を貼り付かせ、僕を視線だけで捕らえた美貌の王子が、そこに、いた。
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