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★キラキラ 第二章★

[アーちゃん■シカトすんな]


「・・・来たぞ」

「ん・・・」

アッキーの合図に俺は4000円分のご馳走をかっくらいながら、そっちへと視線を向けた。
瀬緒咲夜――そいつはアッくんを見るなり、脇目も振らずにこちらへと向かってきた。
周りではうっとりと瀬緒を見る奴や悲鳴をあげてる奴がわんさといる。

「アッくん、瀬緒、こっち来るよん」

瀬緒に気付いていないアッくんに教えてあげる。

「え・・・」

動揺するアッくんが、少し気の毒だな。
瀬緒が来る可能性が高かったが、俺たちは敢えて食堂にしたんだ。
単に久しぶりに食堂の飯が食いたかっただけなんだけどね。

「彬くん」

さっそうと俺たちの座すテーブルへとやって来ての開口一番がそれか。
本当にアッくんしか見てないね、瀬緒。

「先輩、こんばんは」

「こんばんは、今日はお疲れさま」

なんの断りも入れずに空いていたアッくんの隣りに座る男・・・なんかきもいなー

「あ、お疲れさまです・・・」

「がんばったけど、残念だったね」

「で、ですね・・・」

このまま放っといたら、延々アッくんとだけ会話し続けそうだな。
仕方なく俺はかなりわざとらしく咳払いしてやった。

「あ、友達と一緒だったんだね」

「どもどもー」

やっとか、おせーよ。

「こんばんは、君とそっちの彼はこの間会ったね」

アキとアッキーのことだ。

「君ははじめましてだ」

「どーも、はじめましてー」

文化祭の日に一瞬だけ食堂で会ったけどね。
よくよく考えたら、アキもアッキーも名乗ってないんだよな。
じゃ、俺も聞かれるまでは名乗るのはやめよう。
つか、こいつ名前も聞かないなんて、アッくん以外にはてんで興味がないってことだよな。

とりあえずお互いの顔の確認はオッケーということで、

「じゃ、そろそろ戻るべか」

初めましての挨拶して速攻席を立つなんて失礼だね、俺って。

「うん、もう食べ終わったし帰ろう。それじゃ先輩失礼しますね」

「そっか、残念だね。ところで、彬くんはいつになったらメールをくれるのかな?」

「え、えっと・・・そのうちします」

「そのうちって何時かな? 明日は時間ある?」

「えっと・・・その」

「早く戻るよー」

もう席を立ってる俺たち。
アッくんはもう一度そのうち連絡しますのでと声をかけ、俺たちを追いかけてきた。
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