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★キラキラ 第二章★

[アキラ■サボリます]


もう競技に出ることもないので、体操服の上にジャージを着ておきましょう。
たかが学校で着るジャージなのに、なんともお洒落なブランド物です。
ですが、このまま見学していても退屈なだけですね、しかもこのスポ根空気は僕には合いませんし。
ここはやはり・・・

「先生、少し熱っぽくなってきたのですが・・・」

などと、本部席にいた担任に願い出てみました。

「それはいかんな、部屋に戻って休め。1人で戻れるか?」

「大丈夫です、ゆっくりなら歩けますので」

僕の弱々しげな姿に、先生は疑うこともなく許可してくれました、しめしめです。
団長席に踏ん反り返っている雅人に鋭く一瞥されましたが、こちらは怪我人なのです。
どうどうと部屋へと引き上げさせてもらいます。



「はぁ、ほっとしました」

屋外運動場から遠く離れ、寮へと向かう道をゆっくりと歩きます。
足はそれほどの違和感もなく、明日には平気になるでしょう。
なんとか寮へと辿りつきました、あとは部屋へと

「こら、待て」

「わっ・・・!」

壁伝いに手をついて特別棟を目指していた僕は、いきなり背中から抱擁されてしまいました。

「もう、何をなさるのですか!?」

犯人はわかっております。

「サボリ魔の分際で俺様に意見するとはいい度胸だ」

「違いますよ、僕は怪我をしたんです」

そう行ってる間にも僕は雅人に抱き上げられ、棟の入り口へと運ばれて行きます。
こんなところを見られて困るのは、雅人なのに・・・

「応援団長がいいんですか?」

「出番はまだ先だしな、副団長もいるしサボリ魔を部屋に送る時間くらいはある」

ちなみに副団長は会計がやっております。

「ふふ、ですから僕はサボリではなく立派な怪我人なのです」

無事エレベーターまで来てしまえば、そうそう人に会うことはありませんね。
安心して雅人の肩に凭れかかって、十分に甘えさせていただきます。

「確かに見事な転び方で、おおいに盛り上げてくれたな」

「むっ、なんとも不本意ですが、盛り上がったなら幸いです」

部屋に到着して、ソッとベッドへと降ろしていただきました。
本音はもっと一緒にいたいけど、会長であり団長である彼を引き止めてはいけませんね。
ここに来たのも絶対の秘密なのですから。
軽く口付けを交わして、戻るように促します。

「ほんとにやばそうなら連絡しろよ」

「わかってます」
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