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★キラキラ 第二章★

[アッくん■護衛?]


慌しい夕食が、やっと終わりました。

「はー満腹満腹」

「なのよ、なのよ」

「もう、肉ばっかり食べないで、野菜も食べなよっ」

「はいはーい」

「あい、なのよ」

僕はお母さんか!
でも、やっぱり皆といるのはとっても精神(こころ)が安心するね。
きっと、僕のためにわざと騒いで、賑やかにしてくれたんだよね・・・

「やっぱ次は火鍋だよなー」

「うあ、いやなのよ、しろいのよ、ちょーなのよ、いいのよ」

「アキ、チョコレートフォンデュが夕食など、邪道ですよ」

いやいや、やっぱり食べることしか考えていないのかも・・・はは・・・は・・・

洗い物はいつもアキラとアーちゃんがやってくれるから、2人に任せることにして、僕とアキ、アッキーは自分たちの部屋へと帰ることにした。

「んじゃ、おやすみー」

「おやすみなさい」

「うん、おやすみ」

「ねるのよ、ねるの」

部屋までアッキーとアキが送ってくれるって言ったから、それに甘えることにした。
やっぱり皆、かなり気を使ってくれてるね。
一般寮の並ぶ建物へと向かい、廊下をひたすら3人で歩く。
少し遅くなったからか、外を歩く生徒はまばらだ。

いきなりアッキーが僕の肩を抑えて歩みを止めさせた。

「アッキー?」

「あう?」

「・・・いや、行こう」

「どうかしたの?」

アッキーが何も答えてくれないから、僕はそのまま部屋へと向かう廊下の角を曲がった。
すると、僕たちとは反対の方角から歩いてくる人物・・・瀬緒さんがいた。

「こんばんは、彬くん。ちょうど君のところに行ってたんだ。会えて良かった」

「せ、せん・・・ぱ、い」

ギュッとアキが手を繋いできた。

「こんな遅くにごめんね。だけどここで会えて良かったよ」

アキやアッキーにもこんばんはと挨拶をする瀬緒さん。

「こ、こんな、時間に・・・あの、な、なんで、しょうか?」

「うん、連絡先教えてもらおうと思ってね、ほら食事に誘いたいから」

たかがそんなことのために。

「ぼ、僕は・・・携帯を、ほとんど、見ないですけど」

「え、そうなの? でも念のために、ね」

「・・・・・・」

返事をしないなんて、最低な行為だとわかってるけど、どうしていいかわからない。

「うーん、じゃ僕の連絡先渡しとくから、今度メールでもしてきてくれる?」

「は、はい・・・それなら」

あからさまにホッとしちゃった。

「それじゃ、これ」

メモを渡され、それをポケットに仕舞う。
これで用事は済んだはず、ここはすぐに立ち去るほうがいい。

「君は、彬くんの護衛・・・かな?」

いきなりなにを言い出すんだ、この人は。

「護衛・・・?」

アッキーがクスッと――珍しい――笑いながら呟く。
そこで初めて、先ほどの瀬緒さんの言葉はアッキーに向けてのものだったのだと気が付いた。

「せ、先輩、友達に、へ、へんなこと、言わないでください」

「ああ、ごめんね。それじゃ僕はもう行くね。彬くん必ず連絡してね」

本当によくわからない人だ。
アキが手を引っ張ってくれたから、最後に失礼しますとだけ声をかける。



「・・・やっぱり、彬くんで・・・正解か・・・」

瀬緒さんが呟いた言葉は、急ぎその場を後にした僕の耳には届いてはいなかった。
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