★キラキラ 第二章★
[アッくん■資料室にて]
一昨日は瀬緒さんの行動にすごく動揺したけど、アーちゃんに聞いてもらって翌日の授業をサボったら、なんだか少しマシになった。
僕って、ほとほと現金にできてる。
土曜は半日だけだしもう図書室にも行かない、2年が居そうなとこにも近づかないと決めて、授業に出たんだ。
姫宮くんは今日もちゃんと僕と距離をとってくれてる。
だけど今日の彼はいつもの意気消沈した雰囲気じゃなくて、とてもイライラしてるみたいだ。
もちろん僕は話しかけたりはしないけど。
「僕、日直じゃないのに、ひどいよ・・・」
僕は担当教諭に言われて、現在資料室にて先ほど使った資料を片付けてます。
単に先生と目があっただけで「渡辺これ片付けといてくれ」なんてひどすぎるよ。
だいたいここは薄暗くて、掃除もあんまりできてないから、埃もすごい。
「ごほっ・・・ごほっ・・・」
もう先生のいじわる。
早く片付けちゃおう。
黙々と作業していたとき、キィという扉の開閉音とともに、薄暗い部屋に一条の光が差し込んだ。
先生かな・・・?
「・・・彬くん?」
「ひっ・・・!」
入ってきたのは、近づかないと決めていたあの人物。
両手にはダンボール箱を抱えている。
「君も先生の命令で資料整理?」
瀬緒さんはあのときのことなど忘れたかのように、とても朗らかな笑みを浮かべていた。
「あ、さっき使ったの、仕舞ってただけです。もう行きます」
「日直だからって、1人でこの量を言いつけるなんてひどいと思わない?」
「はぁ、そうですね、じゃ僕は出るので」
「だいたいこれくらい自分でやって欲しいよね」
なんだこの人、僕の言葉を無視して・・・しかも整理を任されたなんて言いながら、まだドアの前から動こうとしない。
「ほんと、偶然だね」
偶然・・・? 偶然・・・なのか・・・な・・・
「ごめんごめんそんな顔しないで、彬くん。この間はちょっとからかいすぎたね、反省してます」
「あ・・・の・・・」
「この間のこと気にしてるんでしょ?」
「・・・・・・」
明るく言い放つ声にも、上手く反応できなかった。
「瑠希愛がね、いつも彬くんの話しばかりするから、ちょっとやきもちでいじめすぎちゃった。ごめんね」
やきもち・・・それは、僕のことばかり構う姫宮くんのことが好きだから?
「変な風にとらないでね、瑠希愛は弟みたいなものだし。その弟が夏の間ずっと彬くんの話しばかりで、今も君の事ばかりだから、兄としてはちょっと寂しくなっていたずらしちゃった。本当ごめんね」
「いいです、気にして・・・ないです。僕もう戻りますね」
「あ、待って」
まだ何かあるのか。
「親衛隊が迷惑かけてごめんね。ここに来るまでそんなのなかったから、よくわからなくて・・・」
「あ、いえ、ちゃんと・・・してくれれば・・・」
「うん、同じクラスに東峰会長のところの隊長がいたから、色々教えてもらったんだ。だから今後迷惑はかけないと思うよ。安心して」
御船先輩の顔が脳裏に浮かぶ。
あの人が指導してくれたのなら、間違いはないとは思うけど。
「・・・そうですか」
「だから、僕といても大丈夫だから、できれば今後も会って欲しいな」
「え・・・?」
言われたことがいまいち理解できなかった。
「僕はね、瑠希愛のこととは関係なく彬くんと個人的に会いたいって思ってるんだよ。親衛隊なら大丈夫だし、駄目かな?」
これはどう受け取ればいいんだろうか?
「えっと、あの・・・」
瀬尾さんは相変わらず唯一の出口を背に立っている。
返事をするまで出してもらえないんだろうか?
「ふ、普通に・・・普通に、なら」
自分の答えに我ながら呆れた。
普通っていったいなに。
「ありがとう、彬くん。今度一緒に食事でもしようね」
「・・・は、い・・・また・・・そのうち。僕、もう・・・い、行きます」
「うん、それじゃまたね」
やっとどいてくれた瀬尾さんの顔は一切見ず、僕は急いで部屋を抜け出した。
何がなんだか、もうよくわからないよ・・・
一昨日は瀬緒さんの行動にすごく動揺したけど、アーちゃんに聞いてもらって翌日の授業をサボったら、なんだか少しマシになった。
僕って、ほとほと現金にできてる。
土曜は半日だけだしもう図書室にも行かない、2年が居そうなとこにも近づかないと決めて、授業に出たんだ。
姫宮くんは今日もちゃんと僕と距離をとってくれてる。
だけど今日の彼はいつもの意気消沈した雰囲気じゃなくて、とてもイライラしてるみたいだ。
もちろん僕は話しかけたりはしないけど。
「僕、日直じゃないのに、ひどいよ・・・」
僕は担当教諭に言われて、現在資料室にて先ほど使った資料を片付けてます。
単に先生と目があっただけで「渡辺これ片付けといてくれ」なんてひどすぎるよ。
だいたいここは薄暗くて、掃除もあんまりできてないから、埃もすごい。
「ごほっ・・・ごほっ・・・」
もう先生のいじわる。
早く片付けちゃおう。
黙々と作業していたとき、キィという扉の開閉音とともに、薄暗い部屋に一条の光が差し込んだ。
先生かな・・・?
「・・・彬くん?」
「ひっ・・・!」
入ってきたのは、近づかないと決めていたあの人物。
両手にはダンボール箱を抱えている。
「君も先生の命令で資料整理?」
瀬緒さんはあのときのことなど忘れたかのように、とても朗らかな笑みを浮かべていた。
「あ、さっき使ったの、仕舞ってただけです。もう行きます」
「日直だからって、1人でこの量を言いつけるなんてひどいと思わない?」
「はぁ、そうですね、じゃ僕は出るので」
「だいたいこれくらい自分でやって欲しいよね」
なんだこの人、僕の言葉を無視して・・・しかも整理を任されたなんて言いながら、まだドアの前から動こうとしない。
「ほんと、偶然だね」
偶然・・・? 偶然・・・なのか・・・な・・・
「ごめんごめんそんな顔しないで、彬くん。この間はちょっとからかいすぎたね、反省してます」
「あ・・・の・・・」
「この間のこと気にしてるんでしょ?」
「・・・・・・」
明るく言い放つ声にも、上手く反応できなかった。
「瑠希愛がね、いつも彬くんの話しばかりするから、ちょっとやきもちでいじめすぎちゃった。ごめんね」
やきもち・・・それは、僕のことばかり構う姫宮くんのことが好きだから?
「変な風にとらないでね、瑠希愛は弟みたいなものだし。その弟が夏の間ずっと彬くんの話しばかりで、今も君の事ばかりだから、兄としてはちょっと寂しくなっていたずらしちゃった。本当ごめんね」
「いいです、気にして・・・ないです。僕もう戻りますね」
「あ、待って」
まだ何かあるのか。
「親衛隊が迷惑かけてごめんね。ここに来るまでそんなのなかったから、よくわからなくて・・・」
「あ、いえ、ちゃんと・・・してくれれば・・・」
「うん、同じクラスに東峰会長のところの隊長がいたから、色々教えてもらったんだ。だから今後迷惑はかけないと思うよ。安心して」
御船先輩の顔が脳裏に浮かぶ。
あの人が指導してくれたのなら、間違いはないとは思うけど。
「・・・そうですか」
「だから、僕といても大丈夫だから、できれば今後も会って欲しいな」
「え・・・?」
言われたことがいまいち理解できなかった。
「僕はね、瑠希愛のこととは関係なく彬くんと個人的に会いたいって思ってるんだよ。親衛隊なら大丈夫だし、駄目かな?」
これはどう受け取ればいいんだろうか?
「えっと、あの・・・」
瀬尾さんは相変わらず唯一の出口を背に立っている。
返事をするまで出してもらえないんだろうか?
「ふ、普通に・・・普通に、なら」
自分の答えに我ながら呆れた。
普通っていったいなに。
「ありがとう、彬くん。今度一緒に食事でもしようね」
「・・・は、い・・・また・・・そのうち。僕、もう・・・い、行きます」
「うん、それじゃまたね」
やっとどいてくれた瀬尾さんの顔は一切見ず、僕は急いで部屋を抜け出した。
何がなんだか、もうよくわからないよ・・・
