このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

★キラキラ 第二章★

[アーちゃん■お前は財布]


さすがにオムライスだけでは満足できなかったアキラさんのために、屋台もちゃんと行きました。

「このおでん、なかなか美味ですね」

「やけに中身の少ないクレープですね」

「お好み焼きとたこ焼きはセットで食べると少し贅沢な感じで、とても満足感がありますね」

俺はクレープだけご相伴に預かりました。
途中舞台を見に行ったり、お化け屋敷に入ったり、結構あちこち歩き回ってます。

「フランクフルトが食べたいです」

「はいはい」

もうすぐ昼。
アッキーとの待ち合わせ場所まで向かう途中、アキラのリクエストでまたしても屋台に向かう。

「アーちゃんも食べますか?」

「お昼入らなくなるからいら、」

「アッキラー」

――なにっ!?

「ひぃっ!!!」

いきなりアキラに抱きついたのは・・・会計ってめぇっ!

「てめっ、こら会計! 離れろっ」

「晃、偶然じゃーん」

「こらっ、話しを聞け!」

そういえば、やけに周りがきゃーきゃー言ってるなって思ってたのに、この喧騒で気付けなかった。

藤村さまー
会計さまー
いやー
きゃー
どうしてあんなのにー
抱きしめてくださーい
抱いてー

などの悲鳴上がる中、会計はアキラに抱きついたまま頬ずりまでしてやがる。

「か、奏先輩・・・」

「晃なんか食べるつもりだったの、俺買ったげるー」

「と、とりあえず、放していただけるとありがたいのですが」

「えー、やだー」

「やだじぇねぇ、離れろっ会計」

「ぶー」

渋々ながらも離れてくれたが、こっちがぶーだぜ。

「ねね、一緒まわろー」

「・・・少し、だけなら・・・」

チワワたちとの約束の手前、そう言うしかない。

「やった、なんか買ったげるよー」

「では、フランクフルトを3本ほど、お願いしてよろしいですか」

「うんうん」

尻尾振りそうな勢いで、会計はさっさとフランクフルト3本を手にした。
財布・・・財布・・・こいつは財布と思うことにしよう。



アッキーとの待ち合わせ場所にも、会計は当然のような顔をして付いてきた。
フランクフルトは3本ともアキラの胃にしまわれたが、俺たちはこれから昼食なんだ。

「奏先輩、僕たちは今から食堂で昼食をとる予定なのですが・・・」

「いくいく、俺もいくー」

「あっそ」

役員席には行かないことを条件に一緒に食べてやることにした。

食堂はいつもより人が少ない。
皆時間がバラバラだし、ほとんどが購買やテイクアウトで各教室で食べたりしてるから。

まばらに座る生徒の中に・・・おやおや、あれは瀬緒じゃねーか。
22/86ページ
スキ