★キラキラ 第一章★
[渡辺彬■きっかけ]
どうして、どうして、僕が何をしましたか?
ただ普通に学校に通って、友達は少ないけど何人かいて。
勉強だって自分なりにがんばってきました。
このまま何事もなく普通に卒業して、いつか父の経営してる会社を継ぐと思ってました。
だけど、高校1年の5月、時期外れの転校生姫宮瑠希愛くんが来てから、僕の状況は一変してしまった。
隣の席に座った彼は、僕にこう言ったんだ。
「よろしくな! 俺は姫宮瑠希愛! 瑠希愛って呼べよな! お前の名前はっ?」
その瞬間、嫌な予感しかしなかった。
「ぼ…僕は渡辺彬…よ、よろ、」
「アキラかっ! これからよろしくな!」
必要以上に大きな声の転校生は、ただただ普通でありたいと望んでいる僕を『親友』と称し、どこに行くのにも連れまわした。
結果、彼が転校してきてわずか1週間で僕の身体は痣だらけだ。
転校生は、生徒会役員、同じクラスの野添くん、外見がちょっと怖い感じの明石くんといった美形と称される――僕にとってはまるで雲の上のような存在――人たちからの好意を受けた。
それはもう驚くほどの勢いで。
僕は彼に言いました。
親衛隊を挑発する行為は止めたほうがいい、と。
「親衛隊は最低だっ! そんなのがいるからあいつらに友達ができないんだ!」
彼は自分の行いを善だと思っています。
悪は親衛隊と彼の中で決められました。
ますます役員さまと親しくなり、親衛隊を貶める発言をする。
彼が親衛隊に捕まったとき、彼は隊員を殴りつけ、
「お前たちみたいなのがいるから、右京たちは孤独になるんだ! だから俺が友達になってやったんだっ!」
そう怒鳴って去って行きました。
報告を聞いた役員さまたちは、彼を傷つけたと怒気も露に親衛隊を責めた。
「屑ども、駒の分際で、解散しろ」
そして彼の行為を喜び、彼を守るために自分たちのそばに置く。
そしてその中を、彼は僕を親友と呼んで振りまわしました。
特別なところもない、見た目も中身もいたって平凡な男が、美形軍団の中に放り込まれたのです。
目立つに決まっている。
役員さまたちは、彼に好意を持っている。
親衛隊は役員さまに近づく僕――自分たちを貶める男の親友――が許せない。
僕は言いました。役員さまのもとへ行きたくない、と。
「なんでそんなこと言うんだっ、親友だろ! だからアキラには友達がいなんだ! でも、大丈夫だからなっ! 俺が親友になってやったんだからなっ! これから直して行こうな!」
だから間違っている僕を正そうと躍起になる。
「これ以上役員の皆さまに近づいたら許さないよ。制裁も覚悟しておいてね」
放課後の空き教室。
僕はこの学校に来てはじめて、親衛隊に呼び出された。
「今日は警告だけだから」
どうして、どうして、僕が何をしましたか?
ただ普通に学校に通って、友達は少ないけど何人かいて。
勉強だって自分なりにがんばってきました。
このまま何事もなく普通に卒業して、いつか父の経営してる会社を継ぐと思ってました。
だけど、高校1年の5月、時期外れの転校生姫宮瑠希愛くんが来てから、僕の状況は一変してしまった。
隣の席に座った彼は、僕にこう言ったんだ。
「よろしくな! 俺は姫宮瑠希愛! 瑠希愛って呼べよな! お前の名前はっ?」
その瞬間、嫌な予感しかしなかった。
「ぼ…僕は渡辺彬…よ、よろ、」
「アキラかっ! これからよろしくな!」
必要以上に大きな声の転校生は、ただただ普通でありたいと望んでいる僕を『親友』と称し、どこに行くのにも連れまわした。
結果、彼が転校してきてわずか1週間で僕の身体は痣だらけだ。
転校生は、生徒会役員、同じクラスの野添くん、外見がちょっと怖い感じの明石くんといった美形と称される――僕にとってはまるで雲の上のような存在――人たちからの好意を受けた。
それはもう驚くほどの勢いで。
僕は彼に言いました。
親衛隊を挑発する行為は止めたほうがいい、と。
「親衛隊は最低だっ! そんなのがいるからあいつらに友達ができないんだ!」
彼は自分の行いを善だと思っています。
悪は親衛隊と彼の中で決められました。
ますます役員さまと親しくなり、親衛隊を貶める発言をする。
彼が親衛隊に捕まったとき、彼は隊員を殴りつけ、
「お前たちみたいなのがいるから、右京たちは孤独になるんだ! だから俺が友達になってやったんだっ!」
そう怒鳴って去って行きました。
報告を聞いた役員さまたちは、彼を傷つけたと怒気も露に親衛隊を責めた。
「屑ども、駒の分際で、解散しろ」
そして彼の行為を喜び、彼を守るために自分たちのそばに置く。
そしてその中を、彼は僕を親友と呼んで振りまわしました。
特別なところもない、見た目も中身もいたって平凡な男が、美形軍団の中に放り込まれたのです。
目立つに決まっている。
役員さまたちは、彼に好意を持っている。
親衛隊は役員さまに近づく僕――自分たちを貶める男の親友――が許せない。
僕は言いました。役員さまのもとへ行きたくない、と。
「なんでそんなこと言うんだっ、親友だろ! だからアキラには友達がいなんだ! でも、大丈夫だからなっ! 俺が親友になってやったんだからなっ! これから直して行こうな!」
だから間違っている僕を正そうと躍起になる。
「これ以上役員の皆さまに近づいたら許さないよ。制裁も覚悟しておいてね」
放課後の空き教室。
僕はこの学校に来てはじめて、親衛隊に呼び出された。
「今日は警告だけだから」
