★キラキラ 第二への前章(閑話章)★
[アッくん■冷静な僕]
生徒総会で双子は処分された。
僕は自分でも驚くほど冷静にそれを見ていた・・・
総会が終わって、教室に戻ったら、野添くんも他の人たちも暗い雰囲気を替えるかのように、僕に話しかけてきた。
野添くんはレギュラー落ちしたけど、出場のチャンスもあるからか、意気揚々と語ってくれた。
試合を見に来て欲しいとも言ってくれた。
今年の僕の夏休みは色々忙しくなりそうです。
今日は生徒総会だけで、あとは担任からの注意を受け解散。
ああ、もう夏休みに入ったんだね。
この間までの僕なら、きっと早く学校を離れたくて仕方なかったと思う。
だけど、今は少し寂しいなぁ。
「渡辺はいつ寮を出るんだ?」
「今日荷造りして、あさってには出るよ」
「そっか・・・試合、暇なら絶対見に来てくれよな。俺出れるかわかんないけど、皆がんばるし」
「うん」
以前の野添くんなら、自分が出れない試合なんて興味ないって感じだったけど、あの一件から部活メンバーとも親しくなったんだって。
今は補欠の立場で、マネージャーと一緒にレギュラーメンバーをサポートしてるらしい。
きっと、すぐにフィールドに立てると思うよ野添くん。
野添くんや他の人とも挨拶を交わして、アキとともに教室を出る。
部屋に戻る前に風紀室にも寄って、皆に挨拶をしなくちゃね。
「失礼します」
「お、渡辺」
いつも明るい副委員長。
「まだ委員長戻ってないけど、どうかしたか?」
「いえ、帰る前に皆さんに挨拶を、と思いまして。色々ご心配とご迷惑をおかけしたので・・・」
「何言ってるんだよ、こっちこそ渡辺に辛い思いさせちゃって、申し訳なかったのに」
「あ、いえ、そんなことないです。いっぱい助けてもらいました」
どうぞどうぞとすすめられて、僕とアキは椅子に座ってコーヒーをご馳走になっちゃった。
「あ、委員長、早かったですね」
話しの途中で戻ってきた葛西先輩に、副委員長が声をかけた。
「ああ、と、渡辺・・・来ていたのか・・・」
双子の処分を総会で告げたときは、端整な顔を厳しく引き締めていたのに、今はとても柔らかに微笑んでくれる葛西先輩。
あれ、なんか顔が熱くなってきた、まさか夏風邪?
「あさってには家に戻るので、その挨拶を」
「そうか、寂しくなるな・・・」
副委員長に促されるように僕の隣りへと腰掛けた先輩はやっぱり男前だな、なんて思っちゃった。
「あ、でも・・・先輩も、あの、来られるんですよね」
少し小声にして、暗に別荘のことを持ち出してみた。
「ああ、今年は渡辺がいるから、とても楽しみにしている」
「あ、僕も、とても楽しみです」
なんだろ、なんか、苦いはずのコーヒーが少し甘く感じられて、僕なんだか変です。
生徒総会で双子は処分された。
僕は自分でも驚くほど冷静にそれを見ていた・・・
総会が終わって、教室に戻ったら、野添くんも他の人たちも暗い雰囲気を替えるかのように、僕に話しかけてきた。
野添くんはレギュラー落ちしたけど、出場のチャンスもあるからか、意気揚々と語ってくれた。
試合を見に来て欲しいとも言ってくれた。
今年の僕の夏休みは色々忙しくなりそうです。
今日は生徒総会だけで、あとは担任からの注意を受け解散。
ああ、もう夏休みに入ったんだね。
この間までの僕なら、きっと早く学校を離れたくて仕方なかったと思う。
だけど、今は少し寂しいなぁ。
「渡辺はいつ寮を出るんだ?」
「今日荷造りして、あさってには出るよ」
「そっか・・・試合、暇なら絶対見に来てくれよな。俺出れるかわかんないけど、皆がんばるし」
「うん」
以前の野添くんなら、自分が出れない試合なんて興味ないって感じだったけど、あの一件から部活メンバーとも親しくなったんだって。
今は補欠の立場で、マネージャーと一緒にレギュラーメンバーをサポートしてるらしい。
きっと、すぐにフィールドに立てると思うよ野添くん。
野添くんや他の人とも挨拶を交わして、アキとともに教室を出る。
部屋に戻る前に風紀室にも寄って、皆に挨拶をしなくちゃね。
「失礼します」
「お、渡辺」
いつも明るい副委員長。
「まだ委員長戻ってないけど、どうかしたか?」
「いえ、帰る前に皆さんに挨拶を、と思いまして。色々ご心配とご迷惑をおかけしたので・・・」
「何言ってるんだよ、こっちこそ渡辺に辛い思いさせちゃって、申し訳なかったのに」
「あ、いえ、そんなことないです。いっぱい助けてもらいました」
どうぞどうぞとすすめられて、僕とアキは椅子に座ってコーヒーをご馳走になっちゃった。
「あ、委員長、早かったですね」
話しの途中で戻ってきた葛西先輩に、副委員長が声をかけた。
「ああ、と、渡辺・・・来ていたのか・・・」
双子の処分を総会で告げたときは、端整な顔を厳しく引き締めていたのに、今はとても柔らかに微笑んでくれる葛西先輩。
あれ、なんか顔が熱くなってきた、まさか夏風邪?
「あさってには家に戻るので、その挨拶を」
「そうか、寂しくなるな・・・」
副委員長に促されるように僕の隣りへと腰掛けた先輩はやっぱり男前だな、なんて思っちゃった。
「あ、でも・・・先輩も、あの、来られるんですよね」
少し小声にして、暗に別荘のことを持ち出してみた。
「ああ、今年は渡辺がいるから、とても楽しみにしている」
「あ、僕も、とても楽しみです」
なんだろ、なんか、苦いはずのコーヒーが少し甘く感じられて、僕なんだか変です。
