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★キラキラ 第一章★

[アーちゃん■彼にはゴミに見えたようです]


「あまりにも遅いので、待ちかねて迎えに来てしまいました。何かあったのですか?」

アキラはそう渡辺くんに声をかけながら、彼にしては早足で一塊の集団へと向かって行った。
もちろん、俺とアッキーもそれに続く。
あひゃ、一気に全員こっち向いたよ。眼福眼福、美形ゴチ。
あ、俺ノーマルだから。
おー調子戻ってきたぞ。
東峰には関わるなって言われてるけど、もうこれ以上避けるのは無理ぽ。
さようなら脇役Dの俺、そしてこんにちは、巻き込まれ平凡脇役Aの君。

「あ、…ぼ、僕…?」

「お前たちだ、」

「何もないのなら早く食事に行きましょう。もう僕のお腹は限界ですよ。お腹と背中がくっついてしまったら、僕は僕の内臓に申し訳が立ちません。さ、さっさと行きましょう」

もじゃのセリフは続けてぶった切られた。
いつもの調子はどうした? もじゃ。

「あ、伊藤くん、渡辺くんについてるゴミ、とってあげてください」

「「「「「「「「は?(……)」」」」」」」」

渡辺くんを掴んでいたもじゃの腕は、有無を言わさずアッキーによって振り払われた。
うけるー。
もじゃはかなりのバカ力で掴んでいたようだが、アッキーが少し捻っただけで簡単にその手を離したよ。
アッキーに、腕力で対抗したって無駄だもんね。
そして書記、ここくらい空気呼んで反応しろ。

「な、何する、」

「なんと、腕に痣ができておりますね。これは昨日今日でできたものではないでしょう。気づかなかった僕が悪いですね。ごめんなさい渡辺くん。でも言ってくれない君も悪いんですよ。僕のお腹はかなり限界ですが、先に保健室に行きましょう。あぁ大丈夫です。空腹で倒れたとしても渡辺くんを恨んだりはしませんよ。そもそも昼食が遅くなる原因は、校内の掃除が行き届いていないことにあるのですから、渡辺くんのせいではないですよ。校内が汚れている原因は学園を管理する生徒会にあるわけですし、一般生徒である君が気にする必要なんてなにもないのです。そんな心配は生徒の代表である方々がすればいいのですから、気にせず責任を押し付けてしまいなさい」

これはアキラの特性の1つ。
なぜかこいつが本気モードで話し出すと、皆一様に黙ってしまう。
特別大声を出すわけでもない。
ただただ聞き取りやすく、良く通る声をしているだけなんだけどね。
中学時代は、これで東峰のFCを撃退してきたんだから、脱帽です。

アキラはまだまだ続く生徒会への愚痴をこぼしながら、信者たちを押しのけそこのけと言わんばかりに渡辺くんの背中をぐいぐい押して教室の出口へと向かう。
その後ろを弁当を抱きしめているアキ、アッキー、俺が通り抜ける。

あぁ、アキラよ。
お前が腹黒美形王子様な容貌ならば、ここにいる美形's&もじゃがお前に魅了されるという展開もあるかもしれない。BL界なら普通だ。
だが悲しいかな、どう見積もっても平凡地味男、佐藤晃15歳。
ブレスを忘れた不可思議マシンガントークで去って行くお前は、確実にこいつらの敵と認識されただけだと思うぞ。

アーメン

信者たちを完璧無視して去ったアキラのかわりに

「それでは皆さん、お仕事がんばってくださーい(はーと)」

自分にしてはイケてる笑顔を残して、あぼーん状態の信者に一応のご挨拶。
なかなか好印象だったでしょ。

あ、メールしとこうっと。

To財布
件名 無知との遭遇してきましたw
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<( ̄∇ ̄)ゞゴメリンコ~♪
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