名前はほぼ出さない文体が中心です
途切れないもの―その後―
空欄は『如月』になります
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「如月、取引先に向かう道中、問題はなかったか?」
「与謝野さんが一緒でしたので。
ですが、今後は男性と組んだ方が無難かもしれません」
「何故だ」
「女性二人だと警戒心が薄れるのか…
普段より声をかけられることが多い気がしました」
「……成る程。今後は配慮しよう」
「それと、見合いの依頼についてだが」
「また、ですか…」
「断る前提としても、今のままでは業務に差し支えが出る。
故に、依頼そのものを無くす必要性がある」
「それは、その、ご迷惑をお掛けして…」
「籍を、入れようと思う」
「……成る程。それは名案ですね」
「では、必要な書類についてはこちらで用意しよう」
「分かりました。手続きはまとめてこちらで…」
「………ん?」
「今、とても重要な話、してませんでした?」
「してた、ねぇ」
欠伸をしながら太宰が笑う。
「社長、結婚するって」
国木田の眼鏡が割れた。
「えっ、ちょっ、何でそんな大切なこと、業務連絡みたいにしてるんですか!?」
「そうですよ!それに如月さんも。何でそんなサラッと…」
「まぁ、今更ですし」
「そりゃ、一緒に暮らしてるならそうかもですが!でも、プロポーズですよ!?
何、業務の一部みたいに対応してるんですか!!」
「不適切な依頼への対応手段には最適解かと…」
「それはそうですが!
…いや、そうじゃなくて、ああ、もう…」
『おめでとうございます』
賢治が楽しそうに手を叩く。
「お祝いしなくちゃ、ですね」