名前はほぼ出さない文体が中心です
『依頼』
空欄は『如月』になります
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「そこまでです。特高課」
スーツの男が書面を突きつけた。
「大臣より通達です。
この件は今より、異能特務課預かりとなる」
「なっ……」
「元々、異能関連の案件です。
貴方がたの管轄では、ない」
「………くそっ」
省の、しかもトップからの通達。
無理を通せば軋轢が生じる。
不快感を顕に、
特高課の人間は立ち去っていった。
「源一郎、だな」
「福地さんが?」
「ああ」
以前、酒の席で聞いた話。
特務課に、いくつか『貸し』を作っている…と。
「もう一度、結び直すね」
絡まった紐は、
最初に結んだ時より、太くなっていた。
「弟さんに託すことはできなかったけど、
守ることは、できるんじゃないかな」
「咲衣と、この子で」
「教師になるの、側で、応援してあげて」
「……うん。そうする」
結び直す。
あの日より、ずっと、強く。