名前はほぼ出さない文体が中心です
『再会』
空欄は『如月』になります
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「――もう、いい」
「咲衣!?」
「もう、この子の羽根を血で染めたく、ない」
この子の力を
利用されたくない。
利用したく、ない。
咲衣の紐が薄くなっていく。
「駄目!あの子の居場所が無くなる」
「ありがとう、葉月さん。
――あの日、継承してくれて。
私の願い、叶えようとしてくれて」
咲衣の手に刃が光る。
「もう、こんなこと、繰り返しちゃいけない」
視線の先には特高課の男。
「その男を殺しても、何も変わらない!」
「分かってる!!」
「なら、」
「それでも…誰かが、断とうとしなきゃいけないの!」
選んで手を血に染めた。
あの子の翼も汚した。
利用されてることも分かっていた。
それでもいいと思ってた。
『自分』だけなら…。
「咲衣!!」
走り寄ろうとする体を、軍警が拘束する。
銃口が一斉に咲衣に向いた。
「離してっ…!」
「――優先順位を間違えるな」
「あの程度の異能、他にも大勢いる」
「鎮めと継承の能力維持が最優先だ」
「貴方達は…っ。どこまで」
もがく中、ポケットから名刺が落ちる。
初めて会った日に貰って、
何故か、いつも持ち歩いていた。
「――…福沢、さん」