名前はほぼ出さない文体が中心です
『再会』
空欄は『如月』になります
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「咲衣を…騙したのですか?」
「騙した、とは人聞きの悪い。
『留める』異能力者は確かに見つかった」
「それに、異能の分離も人為的に行えた。
――あとは弟と結べば済む話だ」
「本、当…に?」
「そんな簡単な話じゃない!」
咲衣の言葉を遮り、如月が叫んだ。
「異能は、本能で主の元に向かおうとする。
本当なら『継承』は、持ち主が亡くなり、断ち切れてるから行える……」
「なら、どうして……!」
咲衣の顔が険しくなる。
「留められるなら、
結ばれた紐は、やがて絆に変わるから…」
自分の異能は祖母から渡されたものだった。
形を成さないそれは、紐と呼べる部分も朧気で。
それでも…
気付けば、紐は固く結ばれていた。
咲衣の気持ちが嬉しかった。
叶えたかった。
異能を『力』でもなく、
『道具』でもない。
大切な存在として見て、
その幸せを考えていたから。
「咲衣、貴女と結び直す」
解かれて、暴走してしまう前に。