名前はほぼ出さない文体が中心です
『再会』
空欄は『如月』になります
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「あなたも、弟さんの元に行くことを、望んでくれる?」
嘴を手に寄せてくる。
「いいよ」と言ってくれているかのように。
持ち主の死後、
異能と主の間にあった紐が切れる。
『還す』時は残された紐の先を切り、空へと流す。
その紐を辿り異能は主の元に還る。
『継承』する時は、受け取る者と異能の紐を結ぶ。
異能の持ち主、異能、受け取る者。
全てに継承の意思がないと、紐はすぐに解けてしまう。
「弟さんは、受け取る意思があるのね」
「ええ。大事にすると、喜んでいました」
――なら、きっと、
通常、持ち主と異能の間の紐は強固で、
切ることができない。
だが、咲衣と鳥の異能は『継承』により
紐は結ばれた状態。
それはあの日、選んで結んだもの。
そして、今は、選んだから解く。
「ちょっと待ってくれ!」
車の中から男が飛び出してきた。
それを軍警が押さえようとする。
「俺の異能は、そんなことできない!!」
車に押し込まれるのを阻みながら、必死に叫ぶ。
「俺の異能は『その場』に『一瞬』『留める』だけだ。『留め』続けることは…」
ドアが閉まる。
車はそのまま走り去った。
「どういう、こと…っ?!」
咲衣の瞳に怒りが宿る。