名前はほぼ出さない文体が中心です
『再会』
空欄は『如月』になります
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「父は、私を守るため、この子を託してくれました。貴女も、その願いを聞き届けてくれた」
「そうね……」
「今度は弟を守って欲しい。
――弟は今、十二歳なんです」
咲衣が異能を継承したのも十二歳だった。
「まだ先の話ですが…
将来の夢、教師なんですって」
まだ、幼かった彼の顔を思い出す。
「笑っちゃいますよね」
「――いいえ」
「勉強もろくにしないで、先生に怒られてばかりで…」
「それでも、なりたいんだそうです」
温かく笑う。
「だから、この子を託したい」
——ああ、彼女は、
『異能力』を継承したいわけではない。
咲衣は、亡き父親の『願い』を
『想い』を繋ごうとしているのだ。
「そして、もし、教師になれたのなら、
…次は生徒を守る力になって欲しい」
「うん…。きっと、素敵な先生になれるよ」
「そうだといいけど」
視線を合わせ笑い合う。
力のためでもなく、
家のためでもない。
異能と、人を想う『託す』という形
「話は済んだか」
男が口を開いた。
「では依頼を遂行する。
如月、鳥の異能に『継承』の力を使え。」
「その後、弟に鳥を移し『留める』異能によって固定する」
この様な形で力を使ったことはない。
使えるのかも分からない。
それでも、
咲衣の想いを繋げることができるのなら…