名前はほぼ出さない文体が中心です
『異能』
空欄は『如月』になります
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「だが、異能についての情報は…あれば、対応の仕方も考えられる」
踏み込み過ぎず、
だが見放すわけでもない言葉。
「――私の異能は『過去改変』です」
彼女がポツリと言った。
「私が生まれてから、今までにあった出来事を書き換えることが出来ます」
「書き換えることが出来るのは、その出来事につき一度だけ。思った通りの結果にならなくても、それは覆せない」
「命も…、死も書き換えられます」
福沢が目を見開く。
使い方次第では、
国を滅ぼすことも可能な異能。
特務課の人間が躍起になるのも分かる。
「そして、……恐らくですが、因果関係は断ち切れない」
「――確証はない、と」
「はい。異能を使ったのは一度きりなので…分かりません」
先程の話にあった過去の事故。
その時の一度のみ、
――ということなのだろう。
「過去の、事故の話を…聞いても構わないだろうか?」
護衛には必要ない。
踏み込むべきではない。
それは理解している。
それでも、頑なに異能を使用する事を拒む理由を、揺るぎない瞳の源を、知りたくなった。