名前はほぼ出さない文体が中心です
『異能』
空欄は『如月』になります
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その日は多数の特務課の人間が来ていた。
「入省については見送ることにします。
そこで、特務課と協力、または依頼と言う形で『異能』を使っていただきたい」
「申し訳ありません。異能は…使わないと決めております」
「…過去の、事故の件ですか?」
瞳が揺れる。
「あの時、貴女は幼かった。異能力についても理解していなかった」
「しかし、今は違う。我々のサポートもあれば正しく使えるはずです」
「何を以て『正しい』と言えるのでしょうか…?」
「それは……」
「過去のことをご存知なんですよね。
では、あの時…異能を使ったのは正しくなかったのでしょうか?」
「あの時は、仕方が無かったのだと思います」
「仕方が無い、で大勢の人が犠牲になりました。
もし同じことが起こっても、また『仕方が無い』で済ますのですか?」
「そうならないために我々と……」
「異能は、使いません」
強く、揺るぎの無い目。
「そこまで言われては…。
我々も、無理を強いたいわけではありませんので」
「ですが、覚えておいてください。
不慮の事態というのは、貴女の気持ちなど関係なく起こる。」
「もし、使わざるを得ない場面が来たら、
その時はご一報ください」
緊急連絡先を残し、帰っていった。
「…何も、聞かないのですね」
「護衛に必要なことなら聞くが、そうでなければ踏み込む気はない」
「そう、ですか……」