自傷癖
「えっ、なにこれ」
左腕に傷がチラリと見え彼女の腕を引っ張ると痣に重ねるかのように切り傷のようなものが大量に出てきた
「ねぇ、これなに?」
彼女は寝たフリでもしているつもりなのか顔を布団に埋めていた
「ねぇ、凄いことになってるよ?!」
「…」
「ねぇ、切った?」
「…」
彼女は無言を貫き通す
「痛いでしょ…」
俺は救急箱を取り出しささっと簡易的に手当をした
暫くして…(彼女side
「ふぁっ…」
ああ、寝てた、、
もぞもぞとベットから起き上がる
「あ、そういえば絆創膏貼ってくれたんだっけ」
左手をまじまじと見つめる
昔親にバレて以来だな絆創膏なんて貼ってもらったの
ふと昔の記憶が蘇る
あの時は刃物全部没収されて絶対周りに傷を見られるなって脅されたっけ
「あ、起きた」
彼氏が私が起きたのに気づくと私に迫ってきた
「ねぇこれなぁに?すごいグロいんだけど」
左腕を掴み私に見せつける
「ねぇなんで切ったの?」
「…」
いえない、言えるわけがない
意味はないのだから
傷つくことで
生きてる感覚を得る等
普通理解できない
「ねぇなんで切ったの?」
普段ゲーム以外何事にも興味を示さない彼氏が
恐ろしいほどしつこい
嬉しいところではあるが
「…ちょっと引っ掛けた」
いえない
「ひっかけたじゃないでしょ、引っ掛けたぐらいでこんなならねぇよ」
「あ、アハハ」
我ながらなんとも見苦しい言い訳
「え、切った?いつ?」
「…」
「いや、この際いつとかいいわ、なんできった?」
「それは物の話をしてる?理由の話しをしてる?」
「両方」
どうしよ、どうやって切り抜けよう
「こないだ買った剃刀?」
「ちがう」
「カッター?」
「ちがう」
「包丁?」
「ちがう」
どんどん刃物をあげていく
「はさみ、?」
「ッ!」
しまった、
顔に、出た…
今恐ろしいほど
顔にでた
「まじかよ、わかりやすすぎ」
「同意見です…」
「で、なんで切ったの?」
「それは…」
「…」
「…」
「俺なんかした、?」
「それはちがうっ!100%ちがう!」
「100%違うんだ」
むしろ助けられてるなんて恥ずかしくて口が裂けても言えなかった
暫くして
「ま、いいや」
彼氏も諦めたのか別のことを始めた
「…」
ちょっと寂しいけど
これでよかった、んだよね
左腕に傷がチラリと見え彼女の腕を引っ張ると痣に重ねるかのように切り傷のようなものが大量に出てきた
「ねぇ、これなに?」
彼女は寝たフリでもしているつもりなのか顔を布団に埋めていた
「ねぇ、凄いことになってるよ?!」
「…」
「ねぇ、切った?」
「…」
彼女は無言を貫き通す
「痛いでしょ…」
俺は救急箱を取り出しささっと簡易的に手当をした
暫くして…(彼女side
「ふぁっ…」
ああ、寝てた、、
もぞもぞとベットから起き上がる
「あ、そういえば絆創膏貼ってくれたんだっけ」
左手をまじまじと見つめる
昔親にバレて以来だな絆創膏なんて貼ってもらったの
ふと昔の記憶が蘇る
あの時は刃物全部没収されて絶対周りに傷を見られるなって脅されたっけ
「あ、起きた」
彼氏が私が起きたのに気づくと私に迫ってきた
「ねぇこれなぁに?すごいグロいんだけど」
左腕を掴み私に見せつける
「ねぇなんで切ったの?」
「…」
いえない、言えるわけがない
意味はないのだから
傷つくことで
生きてる感覚を得る等
普通理解できない
「ねぇなんで切ったの?」
普段ゲーム以外何事にも興味を示さない彼氏が
恐ろしいほどしつこい
嬉しいところではあるが
「…ちょっと引っ掛けた」
いえない
「ひっかけたじゃないでしょ、引っ掛けたぐらいでこんなならねぇよ」
「あ、アハハ」
我ながらなんとも見苦しい言い訳
「え、切った?いつ?」
「…」
「いや、この際いつとかいいわ、なんできった?」
「それは物の話をしてる?理由の話しをしてる?」
「両方」
どうしよ、どうやって切り抜けよう
「こないだ買った剃刀?」
「ちがう」
「カッター?」
「ちがう」
「包丁?」
「ちがう」
どんどん刃物をあげていく
「はさみ、?」
「ッ!」
しまった、
顔に、出た…
今恐ろしいほど
顔にでた
「まじかよ、わかりやすすぎ」
「同意見です…」
「で、なんで切ったの?」
「それは…」
「…」
「…」
「俺なんかした、?」
「それはちがうっ!100%ちがう!」
「100%違うんだ」
むしろ助けられてるなんて恥ずかしくて口が裂けても言えなかった
暫くして
「ま、いいや」
彼氏も諦めたのか別のことを始めた
「…」
ちょっと寂しいけど
これでよかった、んだよね
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