赤に呼ばれて
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アクセル全開で、赤き竜に導かれるまま時間を遡った遊夏は、勢いよく無人の公園に突っ込んだ。消えた痣が突然復活した影響なのか、所謂バグが発生したのである。Dホイールに乗ったまま公園に突っ込んだ遊夏は、身体をDホイールから投げ出され、思い切り地面に打ち付けられた。その衝撃で意識を失った。
「なんてこった…」
─
───
何となく車窓から外へと意識を向けると、変わった形のバイクと、その近くに転がる少女が目に映った。事故だろうか。興味をそそられ、運転手に思わず声をかけた。
「止まってくれ」
車を降りて、少女に近づく。近くで見ると、中々整った顔立ちをしていた。自分と同じ歳くらいだろうか。可愛らしい顔が、痛みからか顰められている。パッと見た感じでは、全身打撲といったところだろう。バイクから離れないように転がっている少女を見て、同乗していた使用人に声をかけた。
「彼女とこのバイクを屋敷に運んで」
───
─
体の節々に痛みを感じながらも、目を覚ますと、目の前に見知らぬ顔が。青い瞳が私の顔を覗き込んでいた。
「ここは…?」
「僕の家だよ。僕は乃亜…海馬乃亜。たまたま見かけたからここに運んだんだ」
“海馬”という名字に遊夏は聞き覚えがあった。遊夏のいた時代ではシティに聳 え立つビル群の中に“海馬コーポレーション”のビルがあったと記憶している。まあデュエルやらなんやらで散々な目にあっていたが。それと何か関係があるのだろうか、と思考を巡らせる遊夏をよそに、乃亜と名乗った少年が口を開いた。
「傷が治るまでは家でゆっくりしていくといいよ」
「ありがとう…私は不動遊夏。しばらくお世話になります」
体を見ると、所々包帯や絆創膏が貼られ、手当を施されたようだった。断ろうかとも思ったが、この少年はどこか龍亞や龍可を彷彿させ、大人しく言葉に甘えることにしたのだ。これからどうしたものか…と改めて頭を働かせようとするも、乃亜が口を開いたことにより中断した。
「所で、聞いてもいいかな」
「…」
「キミは一体何者なんだい?」
「!」
乃亜の疑問は、遊夏を困惑させるのには充分であった。それだけこの少年が聡いことを表している。
「何者って…」
「誤魔化そうったって無駄だよ。まずその怪我だけど、バイクの転倒事故にしても傷が浅い。明らかに転倒事故だと見受けられる現場だったし、そう考えるのは普通だ。ともすれば、大怪我を負ってもいいはずなのになぜ全身打撲ですんだのか。二つ目、そもそもキミくらいの年齢でバイクを運転していることもおかしい。いくら不良な子供でも、その身長じゃ足が届かないし、全体的にリーチが足りない。そして三つ目。キミのと思われるそのバイクを調べたらとんでもないことがわかった。現代 の技術では到底作れないようなものが結集されている。解体して調べても組み直すのは不可能に近い。この海馬グループの総力をあげても、だ。怪しい点が多すぎる」
的確な箇所を突く乃亜に閉口する。言い訳をしたところで意味が無いだろうが、かといって素直に話す事も難しい。それに乃亜の言った点で一つ、気になることがあった。“私くらいの年齢ではバイクを運転できない”ということだ。一応私も免許を取れる年であるし、勿論持っている。にもかかわらず、運転できないと言われるのは、どういう事なのか。ふと体を見下ろすと、全体的に違和感を感じた。
「え、縮んでる!!?」
「なんてこった…」
─
───
何となく車窓から外へと意識を向けると、変わった形のバイクと、その近くに転がる少女が目に映った。事故だろうか。興味をそそられ、運転手に思わず声をかけた。
「止まってくれ」
車を降りて、少女に近づく。近くで見ると、中々整った顔立ちをしていた。自分と同じ歳くらいだろうか。可愛らしい顔が、痛みからか顰められている。パッと見た感じでは、全身打撲といったところだろう。バイクから離れないように転がっている少女を見て、同乗していた使用人に声をかけた。
「彼女とこのバイクを屋敷に運んで」
───
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体の節々に痛みを感じながらも、目を覚ますと、目の前に見知らぬ顔が。青い瞳が私の顔を覗き込んでいた。
「ここは…?」
「僕の家だよ。僕は乃亜…海馬乃亜。たまたま見かけたからここに運んだんだ」
“海馬”という名字に遊夏は聞き覚えがあった。遊夏のいた時代ではシティに
「傷が治るまでは家でゆっくりしていくといいよ」
「ありがとう…私は不動遊夏。しばらくお世話になります」
体を見ると、所々包帯や絆創膏が貼られ、手当を施されたようだった。断ろうかとも思ったが、この少年はどこか龍亞や龍可を彷彿させ、大人しく言葉に甘えることにしたのだ。これからどうしたものか…と改めて頭を働かせようとするも、乃亜が口を開いたことにより中断した。
「所で、聞いてもいいかな」
「…」
「キミは一体何者なんだい?」
「!」
乃亜の疑問は、遊夏を困惑させるのには充分であった。それだけこの少年が聡いことを表している。
「何者って…」
「誤魔化そうったって無駄だよ。まずその怪我だけど、バイクの転倒事故にしても傷が浅い。明らかに転倒事故だと見受けられる現場だったし、そう考えるのは普通だ。ともすれば、大怪我を負ってもいいはずなのになぜ全身打撲ですんだのか。二つ目、そもそもキミくらいの年齢でバイクを運転していることもおかしい。いくら不良な子供でも、その身長じゃ足が届かないし、全体的にリーチが足りない。そして三つ目。キミのと思われるそのバイクを調べたらとんでもないことがわかった。
的確な箇所を突く乃亜に閉口する。言い訳をしたところで意味が無いだろうが、かといって素直に話す事も難しい。それに乃亜の言った点で一つ、気になることがあった。“私くらいの年齢ではバイクを運転できない”ということだ。一応私も免許を取れる年であるし、勿論持っている。にもかかわらず、運転できないと言われるのは、どういう事なのか。ふと体を見下ろすと、全体的に違和感を感じた。
「え、縮んでる!!?」
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