ルーク・ハント
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「フフ」
「あら、ルーク、随分と楽しそうじゃない」
飛行術の授業中、学園の方を見やれば、とある窓から覗くキミの横顔。
美しいと言うよりも、可愛らしいその横顔が授業を聞きながら百面相するのを見るのが楽しみでならない。
「あきれた、アンタあんな先まで見えるの?」
学園の3階、右から5番目の窓。
園庭からだと小指の爪ほどの大きさの君だけれど、今日は顔色が優れないのがよく分かる。
無理をしているのだろうか、いつもより少しお化粧が濃いようだね。
そんなキミの元へ早く赴きたくて、柄にもなくソワソワしてしまう私は狩人失格だね。
授業の終了を知らせるベルが鳴れば、一目散に駆け出す。
キミは授業が終わった後、必ず西側の階段を使うよね。
同じクラスのムシュー達と別れて、1人で中庭の井戸へ向かうんだ。
そこのベンチに腰掛けて、授業のノートを読み返す。
「マーベラス!」
『わっ!ル、ルーク先輩…』
ビックリさせないで下さい、と言うキミの声色は、やはりいつもより元気がないように思う。
「監督生くん、少しお疲れのようだけれど…」
『えっ、そうですか?』
ほら、頬がいつもより赤く、体温も少し高いようだよ。
キミの手に触れるだけで分かる、いつもと違う体温。
何故そんな事が分かるのか、だって?
そんな事は狩人なら当然の事だよ。
ベンチから立ち上がったキミの足はおぼつかず、まるで仔鹿のようで思わず手を差し出した。
支えたキミの体は、随分とほっそりとしている。
「やはり、少し無理をしているようだね
」
このまま連れ去ってしまおうか…ノンノン、それは紳士としていけない事だね。
驚愕して口を開けたままのキミの頬に優しく触れて、そのまま抱き上げる。
「おや?昨日と香りが違うね」
いつもはシトラスの香りのキミからは、今日は甘いバニラの香り。
そう言えば、シャンプーを変えました…と私の腕の中で恥ずかしそうに呟くキミは何て愛らしいんだろう。
「医務室へ行こうかと思ったんだけれど…」
医務室より私の部屋で休もう。
プライベートに踏み込まれるのは苦手な私だけれど、君になら踏み込まれたい…と思う私は、やはり狩人失格だろうか。
end