一年生を三回やりました
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Ⅰ
二年B組は湧き上がっていた。
入学してから四年目にして、ついに初登校を果たすことができた年上の同級生。
オカンまたはお兄ちゃん属性を持つ二年B組は頑張った子には弱いのである。
「これお前の教科書か? 書き込みすげえな!」
「学力は、置いていかれたくなかったですから…」
「誰が置いていくかよ! むしろ教えてほしいわ!」
「俺も教えてほしいです」
「おぅ! なんだなんだ? なんでも聞けよ」
「俺、不登校してたし、留年までして十八歳だし、変なやつって思わないんですか……?」
「……馬鹿野郎…! 変なやつだなんてこのクラスの誰も思ってねぇ!!」
「俺たちはお前を待ってたんだ!」
「十八歳の二年生がなんすか! うちの寮長なんて二〇歳の三年生っすよ!!」
「むしろもっと偉そうでも理不尽でもいいくらいだ! うちの寮長なんて火曜日にチーズハンバーグ目玉焼き添え食べただけで首をはねてきたぜ! 同い年なのに!!」
「うちの寮長だって! ちょっと夜更かししたらめちゃくちゃ怒ってきた! まるで般若だった!!」
「うちの寮長も……」
何故か最後は寮長たちの話にとんだが、あっという間にクラスに馴染んでしまった。
この二年B組の生徒たち、教師たちのの画策でオカンとお兄ちゃんばかり集まってしまったが故に世話を焼く対象がいなくてうずうずしていたのだ。
「とにかく〇〇君は! 俺たちに敬語禁止っす!」
Ⅱ
「部活に入りたいですって?」
「うん。みんな入ってるのに、俺だけ入ってないのかって思ったから…」
「確かに部活入部は必須ですが……」
「それに俺、興味がある部活いくつかピックアップしてきたよ」
「それは素晴らしい! 貴方が学校生活に積極的になってくださって私は泣きそうです…! で、なんの部活が気になっているのです?」
「バスケ部とか」
「却下です」
「えっ?」
「いえね、バスケがやりたいならバスケ部でなくてもいいではないですか?」
「そうかな?」
「実を言いますとね、我が校のバスケ部は気まぐれで凶暴な生徒が多く集まっていてですね。流石に復学したばかりの貴方をそこに送るのは心配なのです…!」
クロウリーは話を盛った。
そんな生徒バスケ部に多くいない。一人しかいない。
「そ、そうなんだ…それは少し怖いかもしれない……」
「わかってくださって嬉しいです」
「じゃぁサイエンス部が気になるかなぁ」
「んんん駄目です」
「え?」
「いえね、サイエンス部の部員は基本的に頼り甲斐のある方々ばかりなのですがね…扱っているものがかなり危険なのです。」
「そうなの?」
「はい! 毒物や爆発物を多く扱っています」
多少本当のことでもあるが、まぁクロウリーの嘘である。
本日のサイエンス部の活動はケーキの新しいレシピ開発だ。
「難しいんだ…山を愛する会は?」
「山を愛する会は危険です! あそこは危険なキノコばかり採取する危ない会です!!」
「えー、それは流石に嘘でしょ」
事実である
「そうですねぇ、ボードゲーム部なんでどうです? 静かな部活ですし、シュラウド君もいますし」
「ボードゲーム部かぁ、でも元の世界でやり込んだしなぁ。少し新しいことに挑戦してみたい。この世界でしかできないようなこと。」
「ではマジフト部はどうでしょう? 同級生のブッチ君もいますし、元の世界では絶対に体験できませんよ?」
「捨て難いけどちょっとやめておく…偏見あるけど上下関係とか年齢にうるさそうな気がして……」
「ちょっとそれはわかるかもしれません……。そうですねえ…問題のある生徒がいなくて危険物を扱わなくて活動内容が温厚で元の世界では簡単にはできなくて年齢を気にしなくていい部活………あ」
「あるの? 学園長さん」
「いや、あるといえばあるのですが……まぁ貴方なら大丈夫でしょうね」
Ⅲ
「〇〇君部活どこに入るか決めたんすか? 箒乗れるならマジフト部おすすめっすよ!」
「うん、ラギー君。俺部活入ったよ。ガーゴイル研究会に入ったんだ」
その日二年B組は、雷の衝撃を受けたように静かだった。
二年B組は湧き上がっていた。
入学してから四年目にして、ついに初登校を果たすことができた年上の同級生。
オカンまたはお兄ちゃん属性を持つ二年B組は頑張った子には弱いのである。
「これお前の教科書か? 書き込みすげえな!」
「学力は、置いていかれたくなかったですから…」
「誰が置いていくかよ! むしろ教えてほしいわ!」
「俺も教えてほしいです」
「おぅ! なんだなんだ? なんでも聞けよ」
「俺、不登校してたし、留年までして十八歳だし、変なやつって思わないんですか……?」
「……馬鹿野郎…! 変なやつだなんてこのクラスの誰も思ってねぇ!!」
「俺たちはお前を待ってたんだ!」
「十八歳の二年生がなんすか! うちの寮長なんて二〇歳の三年生っすよ!!」
「むしろもっと偉そうでも理不尽でもいいくらいだ! うちの寮長なんて火曜日にチーズハンバーグ目玉焼き添え食べただけで首をはねてきたぜ! 同い年なのに!!」
「うちの寮長だって! ちょっと夜更かししたらめちゃくちゃ怒ってきた! まるで般若だった!!」
「うちの寮長も……」
何故か最後は寮長たちの話にとんだが、あっという間にクラスに馴染んでしまった。
この二年B組の生徒たち、教師たちのの画策でオカンとお兄ちゃんばかり集まってしまったが故に世話を焼く対象がいなくてうずうずしていたのだ。
「とにかく〇〇君は! 俺たちに敬語禁止っす!」
Ⅱ
「部活に入りたいですって?」
「うん。みんな入ってるのに、俺だけ入ってないのかって思ったから…」
「確かに部活入部は必須ですが……」
「それに俺、興味がある部活いくつかピックアップしてきたよ」
「それは素晴らしい! 貴方が学校生活に積極的になってくださって私は泣きそうです…! で、なんの部活が気になっているのです?」
「バスケ部とか」
「却下です」
「えっ?」
「いえね、バスケがやりたいならバスケ部でなくてもいいではないですか?」
「そうかな?」
「実を言いますとね、我が校のバスケ部は気まぐれで凶暴な生徒が多く集まっていてですね。流石に復学したばかりの貴方をそこに送るのは心配なのです…!」
クロウリーは話を盛った。
そんな生徒バスケ部に多くいない。一人しかいない。
「そ、そうなんだ…それは少し怖いかもしれない……」
「わかってくださって嬉しいです」
「じゃぁサイエンス部が気になるかなぁ」
「んんん駄目です」
「え?」
「いえね、サイエンス部の部員は基本的に頼り甲斐のある方々ばかりなのですがね…扱っているものがかなり危険なのです。」
「そうなの?」
「はい! 毒物や爆発物を多く扱っています」
多少本当のことでもあるが、まぁクロウリーの嘘である。
本日のサイエンス部の活動はケーキの新しいレシピ開発だ。
「難しいんだ…山を愛する会は?」
「山を愛する会は危険です! あそこは危険なキノコばかり採取する危ない会です!!」
「えー、それは流石に嘘でしょ」
事実である
「そうですねぇ、ボードゲーム部なんでどうです? 静かな部活ですし、シュラウド君もいますし」
「ボードゲーム部かぁ、でも元の世界でやり込んだしなぁ。少し新しいことに挑戦してみたい。この世界でしかできないようなこと。」
「ではマジフト部はどうでしょう? 同級生のブッチ君もいますし、元の世界では絶対に体験できませんよ?」
「捨て難いけどちょっとやめておく…偏見あるけど上下関係とか年齢にうるさそうな気がして……」
「ちょっとそれはわかるかもしれません……。そうですねえ…問題のある生徒がいなくて危険物を扱わなくて活動内容が温厚で元の世界では簡単にはできなくて年齢を気にしなくていい部活………あ」
「あるの? 学園長さん」
「いや、あるといえばあるのですが……まぁ貴方なら大丈夫でしょうね」
Ⅲ
「〇〇君部活どこに入るか決めたんすか? 箒乗れるならマジフト部おすすめっすよ!」
「うん、ラギー君。俺部活入ったよ。ガーゴイル研究会に入ったんだ」
その日二年B組は、雷の衝撃を受けたように静かだった。