宮地×松尾
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「すみれ、さん」
「ん~?」
読んでいた本から目を逸らし、私と目を合わせてくれるすみれさん。目を細めて、微かに口角が上がるその瞬間が好き。
だけど、
「また、お呼びですよ」
「えぇ~、断ってよ~」
その困った顔も好き。頬を膨らませて、不貞腐れてますってのが目に見えて分かるのが好き。
きっと、私しか知らない顔。
「ほんとなら、こんなことで呼び出すのも、私だって嫌ですよ」
「知ってる」
「とやかく言われるのは私なので」
「行ってくるね~」
「いつものところで待ってる」
「すぐ行くね」
「俺、宮地さんに告白したいからさ、中庭に呼んでくれたりする?ってか、お願い!」
なんてお願い、嫌という程聞いた。
クラスの中、というか、学校中で高嶺の花の存在なすみれさん。誰かといるところはあまり見なくて、だいたい一人。長い黒髪は、あまりにも綺麗で、何度だって見惚れてしまう。この世の男を全て振り向かせるのもおかしくないほど、何もかもが綺麗で。まぁ、わたしだってその一人であることは間違いない。
ただひとつ違うところを除いては。
「おまたせ」
「ごめんね、今日も」
「ううん、大丈夫だよ~」
学校の最寄り駅ではなく、反対側の人通りが少ない公園。前髪を乱して走ってきたすみれさん。そんなに私に会いたかったのかな、なんて自惚れてみる。
「さ、帰ろ?」
手の甲が触れ合って、すぐにでも手を繋げる距離。
「みんな、すみれのこと好きになってる」
「そう?」
「うん」
「すみれはこんなにさくちゃんのこと好きなのに」
「私からの好意以外受け取らないで欲しいのに」
「えぇ~、受け取ってないよ?」
「でも、なんか、、いやだ」
「ふふっ、可愛い」
すみれからの好きが足りてないわけではない。キャパオーバーするくらい、好きは伝わってて。逆にこんなに受け取っていいのかなってくらい。
「今日も、家来ますか?」
「行っていいの?」
「むしろ、来て欲しいなぁ、、なんて」
期待を込めて手を繋いでみる。
「こっち、でしょ?」
指を絡められて、所謂恋人繋ぎ。
家に着くまであと五分。
あと少しだっていうのに、待ち遠しくて、少し早歩き。
はやく、貴女でいっぱいにして?
「ん~?」
読んでいた本から目を逸らし、私と目を合わせてくれるすみれさん。目を細めて、微かに口角が上がるその瞬間が好き。
だけど、
「また、お呼びですよ」
「えぇ~、断ってよ~」
その困った顔も好き。頬を膨らませて、不貞腐れてますってのが目に見えて分かるのが好き。
きっと、私しか知らない顔。
「ほんとなら、こんなことで呼び出すのも、私だって嫌ですよ」
「知ってる」
「とやかく言われるのは私なので」
「行ってくるね~」
「いつものところで待ってる」
「すぐ行くね」
「俺、宮地さんに告白したいからさ、中庭に呼んでくれたりする?ってか、お願い!」
なんてお願い、嫌という程聞いた。
クラスの中、というか、学校中で高嶺の花の存在なすみれさん。誰かといるところはあまり見なくて、だいたい一人。長い黒髪は、あまりにも綺麗で、何度だって見惚れてしまう。この世の男を全て振り向かせるのもおかしくないほど、何もかもが綺麗で。まぁ、わたしだってその一人であることは間違いない。
ただひとつ違うところを除いては。
「おまたせ」
「ごめんね、今日も」
「ううん、大丈夫だよ~」
学校の最寄り駅ではなく、反対側の人通りが少ない公園。前髪を乱して走ってきたすみれさん。そんなに私に会いたかったのかな、なんて自惚れてみる。
「さ、帰ろ?」
手の甲が触れ合って、すぐにでも手を繋げる距離。
「みんな、すみれのこと好きになってる」
「そう?」
「うん」
「すみれはこんなにさくちゃんのこと好きなのに」
「私からの好意以外受け取らないで欲しいのに」
「えぇ~、受け取ってないよ?」
「でも、なんか、、いやだ」
「ふふっ、可愛い」
すみれからの好きが足りてないわけではない。キャパオーバーするくらい、好きは伝わってて。逆にこんなに受け取っていいのかなってくらい。
「今日も、家来ますか?」
「行っていいの?」
「むしろ、来て欲しいなぁ、、なんて」
期待を込めて手を繋いでみる。
「こっち、でしょ?」
指を絡められて、所謂恋人繋ぎ。
家に着くまであと五分。
あと少しだっていうのに、待ち遠しくて、少し早歩き。
はやく、貴女でいっぱいにして?
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