髙橋×宮地
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どちらからか動かない限り、この関係性は変わることはない。この関係に安心して、ずっとこのままでいられると思っていた。
少なくとも私はそうだった。
知り合いというべきか、友達というべきか、それともなんと呼ぶべきか。名前がつかない関係性をダラダラ続けたところでとは思っていた。
「みくにさん、」
「ん?」
あれは事故だった。きっとそう。元々距離が近い子だったのもある。振り向きざまに唇の端に触れた感触は今でも鮮明に残ってる。ふっと微笑んで、それじゃあなんていなくなってしまうその腕を捕まえるべきだったか。
「あの、さ。付き合ってないけどキスされるってどういう意味だと思う?」
「、は?」
飲み終わったグラスに残った氷をストローで混ぜる茉莉にそっと投げかけてみる。驚きで目を丸くした茉莉が言葉を発するのと氷が崩れるのは同時だったかどうだったか。
「なにそれ、なんでそうなったの」
「なんか、名前呼ばれて振り向いたら、」
思い返すだけで、顔に熱が集まる感覚に陥る。
「でも、好きなんでしょ?」
「そう、なのかな」
「じゃないとこんなに悩まないでしょ」
「そっか」
「早めに想い伝えなね、応援はしてる」
と、水になった氷をずずっと吸って、「よし、行くよ。悩んでてもしょうがない」とカフェを後にした。
あんなことがあってから。毎日思い出しては、また会いたいと思ってしまう。早く、答え合わせがしたくて。
「すみれ」
「はい?」
特に用はないけど、名前を呼んでみる。振り返って、首を傾げる姿にあざといと思ってしまって。
視線が唇に吸い寄せられてしまうのは何故なのか。
リップ変えたのかな。いつもより赤みが強い、気がする。気のせいか。
嫌われたって、これまでの関係だったと割り切れるから。友達じゃない時間を経るべきだったとは思っている。でも、こうでもしないと。
「好き、なんですか?私のこと」
「そうなのかもね」
「突き飛ばしたっていいからね」
もう一度。
すみれと視線が合って、息が止まりそうになる。ふと外された視線を捕まえる。私だけを見てほしい、私に夢中になればいいのに、と。
「っ、はあ、、」
「ねぇ、いつもの言ってくれないの?」
「ずるいです」
「私はあんたのことでいっぱいいっぱいなのに」
「私だって、」
「好き、なんでしょ?」
私はこんなに好きなのに。すみれの好きはどの好きなの?
少なくとも私はそうだった。
知り合いというべきか、友達というべきか、それともなんと呼ぶべきか。名前がつかない関係性をダラダラ続けたところでとは思っていた。
「みくにさん、」
「ん?」
あれは事故だった。きっとそう。元々距離が近い子だったのもある。振り向きざまに唇の端に触れた感触は今でも鮮明に残ってる。ふっと微笑んで、それじゃあなんていなくなってしまうその腕を捕まえるべきだったか。
「あの、さ。付き合ってないけどキスされるってどういう意味だと思う?」
「、は?」
飲み終わったグラスに残った氷をストローで混ぜる茉莉にそっと投げかけてみる。驚きで目を丸くした茉莉が言葉を発するのと氷が崩れるのは同時だったかどうだったか。
「なにそれ、なんでそうなったの」
「なんか、名前呼ばれて振り向いたら、」
思い返すだけで、顔に熱が集まる感覚に陥る。
「でも、好きなんでしょ?」
「そう、なのかな」
「じゃないとこんなに悩まないでしょ」
「そっか」
「早めに想い伝えなね、応援はしてる」
と、水になった氷をずずっと吸って、「よし、行くよ。悩んでてもしょうがない」とカフェを後にした。
あんなことがあってから。毎日思い出しては、また会いたいと思ってしまう。早く、答え合わせがしたくて。
「すみれ」
「はい?」
特に用はないけど、名前を呼んでみる。振り返って、首を傾げる姿にあざといと思ってしまって。
視線が唇に吸い寄せられてしまうのは何故なのか。
リップ変えたのかな。いつもより赤みが強い、気がする。気のせいか。
嫌われたって、これまでの関係だったと割り切れるから。友達じゃない時間を経るべきだったとは思っている。でも、こうでもしないと。
「好き、なんですか?私のこと」
「そうなのかもね」
「突き飛ばしたっていいからね」
もう一度。
すみれと視線が合って、息が止まりそうになる。ふと外された視線を捕まえる。私だけを見てほしい、私に夢中になればいいのに、と。
「っ、はあ、、」
「ねぇ、いつもの言ってくれないの?」
「ずるいです」
「私はあんたのことでいっぱいいっぱいなのに」
「私だって、」
「好き、なんでしょ?」
私はこんなに好きなのに。すみれの好きはどの好きなの?
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