大越×瀬戸口
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「いまなんじ……?」
放課後の教室。ひとりぽつんと、机に伏せて。帰りのホームルームの記憶はある。明日までの宿題が出たのも、少し解いていたのも、手元にあるプリントが物語っている。
外から聞こえる部活動中の生徒の声がぼやけていた脳を叩き起す。あの子もうるささの中に紛れて輝いている。時々聞こえる高い声は、きっとあの子。
今帰ってもすることないし。宿題を終わらせて、あの子を待とう。
宿題を終えるまで、20分。終えてから、読み溜めていた文庫本の1章を読み終えるまで1時間と半分。
陽が落ちかけて藍色の空には烏がおうちに帰るよと1羽、また1羽と群れを成す。
そろそろ部活も終わる頃かと鞄に詰め込む。教科書、ノート、筆箱、ファイル、水筒、弁当箱、あ。帰る約束してない。このまま迎えに行って、「もう他の子と約束してる」なんて言われたらどうしよう。ただ、教室で無駄な時間を過ごしただけになってしまう。
でも溜めてた本は読めたし、宿題も終わったから無駄ではないか。
廊下が騒がしい。いくつかの部活は終わったのだろう。
"部活終わった?"
違う。
"一緒に帰れる?"
これも違う。
"かえ、"
帰ろう?と蛙のスタンプを送ろうと変換を開いた途端に震えるスマホ。
『のんちゃーん!あ、ごめん、寝てた?起こしちゃった?』
「ううん、ずっと前に起きてたよ」
『変なこと聞くんだけどね、まだ学校にいたりする?』
「変なこと言うね、まだいるよ」
『分かった!ちょっと待ってて!、』
みんなばいばーい!なんて遠くに聞こえる。軽快な足音と共に現れるのは愛しいあの子。
「のんちゃん!」
「おつかれさま」
「もう帰ってたらどうしようかと思って」
何時間も部活で動いたはずなのに、さらさらのポニーテールときらきらの笑顔が眩しい。
「部活終わるまで待っててくれる?って聞きたかったんだけどね、寝てたから一かバチか電話したら、いた」
「私も、待ってみた、けど、帰りに違う子と帰るって言われたらどうしようって思って、連絡出来なくて」
「んー、のんちゃんがいるなら、のんちゃんと帰る選択肢しかないのに、これ毎回言ってるよ」
「愛されてるね、私は」
「もう少し自覚して欲しいくらい!みつきはのんちゃんのこと大好きだって!」
「そうかそうか」
住む世界が違うけれど。心月のためにとそちらの世界にお邪魔してみる。眩しくて、目が眩むけれど、いちばんの太陽が手を差し伸べてくれるから。
「お腹空いた!帰ろ!」
「そうだね」
「宿題教えてよ」
「いいよ」
「何食べる?」
「いつものファミレスは?」
「いいねぇ、いこいこ」
いざ行こうと立ち上がれば、少し下からきらきらとした目線が飛んでくる。小さいなって。そんなこと言ったら、怒られそうだけど。
「のんちゃん?なんかみつきの顔に付いてる?」
「なーんも、、んー、可愛いから見てた」
「じゃあ、みつきものんちゃんの顔見よーっと」
この笑顔を見られるこのポジション、誰に譲るともないけど、ずっと私だけが見てたい、なんて、ね。
放課後の教室。ひとりぽつんと、机に伏せて。帰りのホームルームの記憶はある。明日までの宿題が出たのも、少し解いていたのも、手元にあるプリントが物語っている。
外から聞こえる部活動中の生徒の声がぼやけていた脳を叩き起す。あの子もうるささの中に紛れて輝いている。時々聞こえる高い声は、きっとあの子。
今帰ってもすることないし。宿題を終わらせて、あの子を待とう。
宿題を終えるまで、20分。終えてから、読み溜めていた文庫本の1章を読み終えるまで1時間と半分。
陽が落ちかけて藍色の空には烏がおうちに帰るよと1羽、また1羽と群れを成す。
そろそろ部活も終わる頃かと鞄に詰め込む。教科書、ノート、筆箱、ファイル、水筒、弁当箱、あ。帰る約束してない。このまま迎えに行って、「もう他の子と約束してる」なんて言われたらどうしよう。ただ、教室で無駄な時間を過ごしただけになってしまう。
でも溜めてた本は読めたし、宿題も終わったから無駄ではないか。
廊下が騒がしい。いくつかの部活は終わったのだろう。
"部活終わった?"
違う。
"一緒に帰れる?"
これも違う。
"かえ、"
帰ろう?と蛙のスタンプを送ろうと変換を開いた途端に震えるスマホ。
『のんちゃーん!あ、ごめん、寝てた?起こしちゃった?』
「ううん、ずっと前に起きてたよ」
『変なこと聞くんだけどね、まだ学校にいたりする?』
「変なこと言うね、まだいるよ」
『分かった!ちょっと待ってて!、』
みんなばいばーい!なんて遠くに聞こえる。軽快な足音と共に現れるのは愛しいあの子。
「のんちゃん!」
「おつかれさま」
「もう帰ってたらどうしようかと思って」
何時間も部活で動いたはずなのに、さらさらのポニーテールときらきらの笑顔が眩しい。
「部活終わるまで待っててくれる?って聞きたかったんだけどね、寝てたから一かバチか電話したら、いた」
「私も、待ってみた、けど、帰りに違う子と帰るって言われたらどうしようって思って、連絡出来なくて」
「んー、のんちゃんがいるなら、のんちゃんと帰る選択肢しかないのに、これ毎回言ってるよ」
「愛されてるね、私は」
「もう少し自覚して欲しいくらい!みつきはのんちゃんのこと大好きだって!」
「そうかそうか」
住む世界が違うけれど。心月のためにとそちらの世界にお邪魔してみる。眩しくて、目が眩むけれど、いちばんの太陽が手を差し伸べてくれるから。
「お腹空いた!帰ろ!」
「そうだね」
「宿題教えてよ」
「いいよ」
「何食べる?」
「いつものファミレスは?」
「いいねぇ、いこいこ」
いざ行こうと立ち上がれば、少し下からきらきらとした目線が飛んでくる。小さいなって。そんなこと言ったら、怒られそうだけど。
「のんちゃん?なんかみつきの顔に付いてる?」
「なーんも、、んー、可愛いから見てた」
「じゃあ、みつきものんちゃんの顔見よーっと」
この笑顔を見られるこのポジション、誰に譲るともないけど、ずっと私だけが見てたい、なんて、ね。
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