鶴崎×片山
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書きかけの手紙。引き出しの一番上にボールペンと一緒に入ってた。このボールペンは、私が旅行先で買って仁香ちゃんにプレゼントしたもの。次は一緒に行こうねって約束したけど。
叶わない約束で。
「さきちゃんとしたいこと沢山あるの」
なんて、仁香ちゃんはよく言ってた。元気な時だって、そうじゃない時だって。
友達以上だけど恋人とはいえない、曖昧な関係。それが心地よくて、ずっとそれ以上踏み込もうとしなかった。
「私はさきちゃんとずっとがいいな」
そのままキスされて。受け入れて。泣きそうになる仁香ちゃんをずっと忘れられないでいた。きっと、もうその時から。
検査入院をすると言われ、数日分の服と暇だろうから、好きと言っていた本たちを。
お喋りさんじゃない仁香ちゃんってこんなに静かなんだと、微かに揺れるカーテンに隠れる仁香ちゃんを見て思った。すぐどこかに連れ攫われてしまいそうなくらい儚くて。
「にこちゃ、ん」
「さきちゃん、おはよ」
「おはよ」
泣くのはガマン。私より、仁香ちゃんの方が泣きたいに決まってる。
ただ、仁香ちゃんがここにいるって確かめたくて、ぎゅっとしたとき、あまりの細さにびっくりした。タイムリミットが近いのが分かってしまって。その日は帰ってからひとりで泣いた。
「ごめんね、さきちゃん」
「ごめんなんて言わないで」
「だって、」
「私のことを思って、でしょ?」
「それは私のエゴで、」
「まだ大丈夫、たくさん思い出作ろう」
「さきちゃんは優しいね」
つつけば折れてしまいそうなほどな仁香ちゃんは、私を元気付けようと毎日前向きで。
「これ、ボールペン」
「なにこれ?」
「予定あって水族館行ってきたの、そのお土産」
「えぇ〜、可愛い〜」
「でしょー」
つい最近のことなのに、インクは半分は減っていて。書いては消して、折りたたまれて奥底にあった手紙も出てきた。
「にこちゃんがいないと、なにしていいかわからないよ」
涙でくしゃくしゃになった手紙はもう綺麗には読めないけど、仁香ちゃんの想いはちゃんと受け取ったから。
叶わない約束で。
「さきちゃんとしたいこと沢山あるの」
なんて、仁香ちゃんはよく言ってた。元気な時だって、そうじゃない時だって。
友達以上だけど恋人とはいえない、曖昧な関係。それが心地よくて、ずっとそれ以上踏み込もうとしなかった。
「私はさきちゃんとずっとがいいな」
そのままキスされて。受け入れて。泣きそうになる仁香ちゃんをずっと忘れられないでいた。きっと、もうその時から。
検査入院をすると言われ、数日分の服と暇だろうから、好きと言っていた本たちを。
お喋りさんじゃない仁香ちゃんってこんなに静かなんだと、微かに揺れるカーテンに隠れる仁香ちゃんを見て思った。すぐどこかに連れ攫われてしまいそうなくらい儚くて。
「にこちゃ、ん」
「さきちゃん、おはよ」
「おはよ」
泣くのはガマン。私より、仁香ちゃんの方が泣きたいに決まってる。
ただ、仁香ちゃんがここにいるって確かめたくて、ぎゅっとしたとき、あまりの細さにびっくりした。タイムリミットが近いのが分かってしまって。その日は帰ってからひとりで泣いた。
「ごめんね、さきちゃん」
「ごめんなんて言わないで」
「だって、」
「私のことを思って、でしょ?」
「それは私のエゴで、」
「まだ大丈夫、たくさん思い出作ろう」
「さきちゃんは優しいね」
つつけば折れてしまいそうなほどな仁香ちゃんは、私を元気付けようと毎日前向きで。
「これ、ボールペン」
「なにこれ?」
「予定あって水族館行ってきたの、そのお土産」
「えぇ〜、可愛い〜」
「でしょー」
つい最近のことなのに、インクは半分は減っていて。書いては消して、折りたたまれて奥底にあった手紙も出てきた。
「にこちゃんがいないと、なにしていいかわからないよ」
涙でくしゃくしゃになった手紙はもう綺麗には読めないけど、仁香ちゃんの想いはちゃんと受け取ったから。
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