鶴崎×松尾×片山
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「学祭が来月あるんだけど」
三人揃って食卓を囲んでいる時に言われたひとこと。もうそんな時期か。
「なにするの」
「カフェ」
「メイド?」
「うん」
絶対可愛いじゃん。この世の全てが紗希ちゃんに惚れちゃう。好きになっちゃう。
「さくら、戻っておいで」
「…え、あ、うん」
「来てって言いたいんだけど、恥ずかしくて」
「絶対行きます」
「何がなんでも有給取るよ」
「あとね、」
「うん」
「ステージも出るから、それは見て欲しくって」
「もちろん」
去年もステージで踊ってた紗希ちゃん。全人類虜にしてたんだよな。
「ごちそうさま!」と手を合わせ、キッチンへ消える。
「へへ、今年もふたりが来てくれるのとっても嬉しい」
と、綻ばせる表情にドキッとして。私は何度この子に恋したらいいのだろうか。
「私の担当お昼時だから、その時間に来てね!」
「おっけおっけ」
「その時にパンフレットも渡すね」
「了解」
「行ってきます!」
ゆるく巻かれた髪がふわふわと靡いて、鼻歌交じりでローファーを履いている。
「それじゃあとでね!」
今日も声が大きくて元気ですこと。
「カメラ持った、財布リップ…」
「これ大丈夫?」
「、可愛い。似合ってる」
「ありがとう」
「さくのは?これで大丈夫かな」
「安定の可愛さです」
「ありがと」
買い物に行く以外、揃って家を出ることがないから新鮮。最近バイト行くだけだったから、ダル着以外で家を出るのも新鮮。
「さすがに人多いね」
「はぐれないように手繋ぐ?」
「はい」
「それじゃ、れっつごお」
学校に足を踏み入れて、ざっと一通り校内を回る。楽しそうだなぁ、私たちにもこんな時代あったねぇなんて会話して。
仁香ちゃんはふたつ上の先輩だったから、学校は一年しか被らなかったから、同い年か、ひとつ下だったら、もっと違う世界が見えてたのかなぁだなんて思うけれど。今この関係性でいられるのは、ふたつ離れてたからだと思おう。
「ここだ」
「人気だねえ」
「入れるかなぁ」
「あの、ふたりっt」
「あー!さくらちゃんにこちゃん!」
相も変わらず、ウチのお姫様の声が大きいです。周りの人そんなに目線を私たちに向けないで。
「待ってたよ〜」
「いま忙しそうだけど行ける?」
「もちろん」
家を出る時とは違って、結われた髪が左右にうごいて可愛い。
「さきちゃん、こっち向いて」
「なぁに?」
不意打ちに一枚。その振り向いた顔、すっごい可愛い。
「後で送って」
「もち」
「写真撮るならもっと可愛い顔してたのに」
「さきちゃんはいつでも可愛いから」
「はい、ここどうぞ」
「どうも〜」
「ども」
「これメニューとおしぼりね、決まったら呼んで」
「ずっとここにいてくれないの?」
何を言ってるんだ鶴崎さん。学祭といえど、仕事中だよ紗希ちゃんは。
「さきもね、ここにいたいんだけど」
「いればいいじゃん」
「やっぱりお仕事なので」
「ざんねーん」
当たり前ですよ鶴崎さん。あなたが仕事中に邪魔しても怒らない聖人君子なだけですからね。
「パンケーキとカフェラテをふたつずつ」
「かしこまりました!」
「にしても、手が込んでるね」
「にこちゃんもこれくらいしてなかった?」
「ここまで手は込んでなかったよ」
「メイド姿のにこちゃん可愛くて時々見返してる」
「お恥ずかしい」
「だって可愛かったんだもん鶴崎センパイ」
「こらあ」
「おまたせしました〜!パンケーキとカフェラテです!」
「もしかして」
「そういうのないので」
「特別に…」
「にこちゃん、家でやってもらえば?」
「あり」
「なんか嫌な予感するんだけど」
「まぁ帰ってからのお楽しみだね、さきちゃん」
「んー、そうやって」
ウチのお姫様がまた拗ねてます。可愛い。
紗希ちゃんを前にすると、語彙力が一段となくなってしまう現象に名前をつけたい。何年もこの顔を見ているはずなのに。この言動に振り回されているはずなのに。毎回新鮮に可愛いと思ってしまうのはなぜか。
「それじゃ、さきはステージの準備あるからまたね」
「何時くらいに出るの?」
「えっとねぇ、、はいこれ」
「パンフ。あー、おけ。適当回ってから行くね」
「さき、ふたりのこと絶対見つけるからね」
「楽しみにしてる」
手を振っていなくなってしまった紗希ちゃん。そうそうに食べ終わったパンケーキと、少し気まづい状況の教室内。
「もう行く?」
「そうだね」
体育館は、これまでの出し物ですでに熱狂に包まれていて。
「さきちゃんはあとじゅーごふんご」
「カメラの用意は」
「出来てるけど、上手く撮れる自信ない」
いつまで経っても、紗希ちゃんのこと上手く撮れる自信ないし、この目に焼き付けるのに必死で、カメラどころではない気がします松尾桜。
「次だって、次」
「え、早くない?」
「まー、喋ってたからそんなものよ」
ステージの中央に集まる女の子たち。ライトがついた瞬間にキラキラ輝く紗希ちゃん。きっと、アイドルにだってなれるくらい。キラキラしすぎて、もはや眩しいまである。
そこからの記憶は曖昧で。ただ、紗希ちゃんが可愛かったことしか覚えていない。
こっちを向いて笑顔で指を指してくれたのは、一生の思い出だろう。紗希ちゃん、アイドルなれるよ。
「かわいすぎる」
「さきちゃん迎えに行く?」
「うん」
体育館を出れば群衆が。真ん中にはさっきまでステージにいた面々が。
「これじゃ、さきちゃんに話しかけられなそうかな」
「呼んでみる?」
「え、」
「さきちゃーん」
鶴崎さん。私、ここにいるのちょっと恥ずかしいです。
「あ!さくちゃんにこちゃん!」
紗希ちゃん。声が大きい。廊下に響き渡ってるよ。
「どうしたのふたりとも」
「今日一緒に帰れるかなって聞きに来たの」
「…!帰れる!あと一時間もしたら帰れるから、どこかで待っててもらってもいい?」
「おけ」
「終わったら連絡して」
学校からすぐの喫茶店。こうゆっくり仁香ちゃんとティータイムってのも、毎日のようにしてはいるけれど。
「さくら、リップ変えた?前髪切った?」
「うん。リップ変えたし、前髪もちょっと切った」
ほんとに些細な変化に気付く仁香ちゃん。さぞモテるでしょうに、なぜ私なんかと。
私だって気付くことはあるけど、伝えたことはあまりない。伝えたっていいのに、伝えようとすると何故か急ブレーキを踏んだみたいに止まってしまうから。
「にこちゃんは今日も可愛いね」
「ふふ、いつも言ってくれるねさくらは」
「だって可愛いんだもん」
でも、可愛いはたくさん伝えられる。
「さきちゃん終わったって」
「迎えに行きますかね」
「夜ご飯何食べようね」
「さきちゃんセレクトですよ今日は」
「それはそう」
「ただいま!」
「「おかえり」」
三人揃って食卓を囲んでいる時に言われたひとこと。もうそんな時期か。
「なにするの」
「カフェ」
「メイド?」
「うん」
絶対可愛いじゃん。この世の全てが紗希ちゃんに惚れちゃう。好きになっちゃう。
「さくら、戻っておいで」
「…え、あ、うん」
「来てって言いたいんだけど、恥ずかしくて」
「絶対行きます」
「何がなんでも有給取るよ」
「あとね、」
「うん」
「ステージも出るから、それは見て欲しくって」
「もちろん」
去年もステージで踊ってた紗希ちゃん。全人類虜にしてたんだよな。
「ごちそうさま!」と手を合わせ、キッチンへ消える。
「へへ、今年もふたりが来てくれるのとっても嬉しい」
と、綻ばせる表情にドキッとして。私は何度この子に恋したらいいのだろうか。
「私の担当お昼時だから、その時間に来てね!」
「おっけおっけ」
「その時にパンフレットも渡すね」
「了解」
「行ってきます!」
ゆるく巻かれた髪がふわふわと靡いて、鼻歌交じりでローファーを履いている。
「それじゃあとでね!」
今日も声が大きくて元気ですこと。
「カメラ持った、財布リップ…」
「これ大丈夫?」
「、可愛い。似合ってる」
「ありがとう」
「さくのは?これで大丈夫かな」
「安定の可愛さです」
「ありがと」
買い物に行く以外、揃って家を出ることがないから新鮮。最近バイト行くだけだったから、ダル着以外で家を出るのも新鮮。
「さすがに人多いね」
「はぐれないように手繋ぐ?」
「はい」
「それじゃ、れっつごお」
学校に足を踏み入れて、ざっと一通り校内を回る。楽しそうだなぁ、私たちにもこんな時代あったねぇなんて会話して。
仁香ちゃんはふたつ上の先輩だったから、学校は一年しか被らなかったから、同い年か、ひとつ下だったら、もっと違う世界が見えてたのかなぁだなんて思うけれど。今この関係性でいられるのは、ふたつ離れてたからだと思おう。
「ここだ」
「人気だねえ」
「入れるかなぁ」
「あの、ふたりっt」
「あー!さくらちゃんにこちゃん!」
相も変わらず、ウチのお姫様の声が大きいです。周りの人そんなに目線を私たちに向けないで。
「待ってたよ〜」
「いま忙しそうだけど行ける?」
「もちろん」
家を出る時とは違って、結われた髪が左右にうごいて可愛い。
「さきちゃん、こっち向いて」
「なぁに?」
不意打ちに一枚。その振り向いた顔、すっごい可愛い。
「後で送って」
「もち」
「写真撮るならもっと可愛い顔してたのに」
「さきちゃんはいつでも可愛いから」
「はい、ここどうぞ」
「どうも〜」
「ども」
「これメニューとおしぼりね、決まったら呼んで」
「ずっとここにいてくれないの?」
何を言ってるんだ鶴崎さん。学祭といえど、仕事中だよ紗希ちゃんは。
「さきもね、ここにいたいんだけど」
「いればいいじゃん」
「やっぱりお仕事なので」
「ざんねーん」
当たり前ですよ鶴崎さん。あなたが仕事中に邪魔しても怒らない聖人君子なだけですからね。
「パンケーキとカフェラテをふたつずつ」
「かしこまりました!」
「にしても、手が込んでるね」
「にこちゃんもこれくらいしてなかった?」
「ここまで手は込んでなかったよ」
「メイド姿のにこちゃん可愛くて時々見返してる」
「お恥ずかしい」
「だって可愛かったんだもん鶴崎センパイ」
「こらあ」
「おまたせしました〜!パンケーキとカフェラテです!」
「もしかして」
「そういうのないので」
「特別に…」
「にこちゃん、家でやってもらえば?」
「あり」
「なんか嫌な予感するんだけど」
「まぁ帰ってからのお楽しみだね、さきちゃん」
「んー、そうやって」
ウチのお姫様がまた拗ねてます。可愛い。
紗希ちゃんを前にすると、語彙力が一段となくなってしまう現象に名前をつけたい。何年もこの顔を見ているはずなのに。この言動に振り回されているはずなのに。毎回新鮮に可愛いと思ってしまうのはなぜか。
「それじゃ、さきはステージの準備あるからまたね」
「何時くらいに出るの?」
「えっとねぇ、、はいこれ」
「パンフ。あー、おけ。適当回ってから行くね」
「さき、ふたりのこと絶対見つけるからね」
「楽しみにしてる」
手を振っていなくなってしまった紗希ちゃん。そうそうに食べ終わったパンケーキと、少し気まづい状況の教室内。
「もう行く?」
「そうだね」
体育館は、これまでの出し物ですでに熱狂に包まれていて。
「さきちゃんはあとじゅーごふんご」
「カメラの用意は」
「出来てるけど、上手く撮れる自信ない」
いつまで経っても、紗希ちゃんのこと上手く撮れる自信ないし、この目に焼き付けるのに必死で、カメラどころではない気がします松尾桜。
「次だって、次」
「え、早くない?」
「まー、喋ってたからそんなものよ」
ステージの中央に集まる女の子たち。ライトがついた瞬間にキラキラ輝く紗希ちゃん。きっと、アイドルにだってなれるくらい。キラキラしすぎて、もはや眩しいまである。
そこからの記憶は曖昧で。ただ、紗希ちゃんが可愛かったことしか覚えていない。
こっちを向いて笑顔で指を指してくれたのは、一生の思い出だろう。紗希ちゃん、アイドルなれるよ。
「かわいすぎる」
「さきちゃん迎えに行く?」
「うん」
体育館を出れば群衆が。真ん中にはさっきまでステージにいた面々が。
「これじゃ、さきちゃんに話しかけられなそうかな」
「呼んでみる?」
「え、」
「さきちゃーん」
鶴崎さん。私、ここにいるのちょっと恥ずかしいです。
「あ!さくちゃんにこちゃん!」
紗希ちゃん。声が大きい。廊下に響き渡ってるよ。
「どうしたのふたりとも」
「今日一緒に帰れるかなって聞きに来たの」
「…!帰れる!あと一時間もしたら帰れるから、どこかで待っててもらってもいい?」
「おけ」
「終わったら連絡して」
学校からすぐの喫茶店。こうゆっくり仁香ちゃんとティータイムってのも、毎日のようにしてはいるけれど。
「さくら、リップ変えた?前髪切った?」
「うん。リップ変えたし、前髪もちょっと切った」
ほんとに些細な変化に気付く仁香ちゃん。さぞモテるでしょうに、なぜ私なんかと。
私だって気付くことはあるけど、伝えたことはあまりない。伝えたっていいのに、伝えようとすると何故か急ブレーキを踏んだみたいに止まってしまうから。
「にこちゃんは今日も可愛いね」
「ふふ、いつも言ってくれるねさくらは」
「だって可愛いんだもん」
でも、可愛いはたくさん伝えられる。
「さきちゃん終わったって」
「迎えに行きますかね」
「夜ご飯何食べようね」
「さきちゃんセレクトですよ今日は」
「それはそう」
「ただいま!」
「「おかえり」」
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