大野×高井
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仲の良い同級生のままでいられればどれだけ良かったか。
ひっつき虫で、私の左腕の定位置は高井の右腕。身長だって私よりずっと高いのに、話す時は上目遣いで。
毎日のように懲りずに好きと伝えてくれるけれど、それに応えてしまったら、この関係が終わってしまうかもしれないと。
高井の好きは色んな人に向けた好きで、私のは高井に一直線だというのに。
「私のことだけ見てよ」
「んー?おーのどうした?」
「いいや、なんでもない」
「ん、そっか」
ぽつりと呟いた独り言は、受け取られることなく落ちる。
「まなおいる?」
「ここー」
「また高井に捕まってんやん」
「せやねん」
「む〜、捕まってるってなぁに!」
高井の膝の上に座らせられて、ぎゅっと抱きしめられて。顔は見えないけれど、ムッとしてるんだろうなとは分かる。意地悪なこと言うと、このホールドが強くなるのどうにかならない?
隣のクラスの大田に委員会の必要事項を伝えられて、「仲良くお幸せに〜」なんて去っていく。二言目が余計だ。
「おーの、すきだよ」
なんて言って、私を抱きしめたまま寝息をたてる高井。放課後と言えど、こんなところで寝ないで欲しい。私は帰りたいのだ。
「私も好きなのにさ、そんな簡単に伝えられないんだよ、俐香みたいに」
本当なら俐香って呼びたいし、私から抱きしめたい。でも、そんなこと出来ないって、幼なじみの高井なら分かってるでしょ?
だから、私はこのまま。仲の良い同級生を演じる。
ひっつき虫で、私の左腕の定位置は高井の右腕。身長だって私よりずっと高いのに、話す時は上目遣いで。
毎日のように懲りずに好きと伝えてくれるけれど、それに応えてしまったら、この関係が終わってしまうかもしれないと。
高井の好きは色んな人に向けた好きで、私のは高井に一直線だというのに。
「私のことだけ見てよ」
「んー?おーのどうした?」
「いいや、なんでもない」
「ん、そっか」
ぽつりと呟いた独り言は、受け取られることなく落ちる。
「まなおいる?」
「ここー」
「また高井に捕まってんやん」
「せやねん」
「む〜、捕まってるってなぁに!」
高井の膝の上に座らせられて、ぎゅっと抱きしめられて。顔は見えないけれど、ムッとしてるんだろうなとは分かる。意地悪なこと言うと、このホールドが強くなるのどうにかならない?
隣のクラスの大田に委員会の必要事項を伝えられて、「仲良くお幸せに〜」なんて去っていく。二言目が余計だ。
「おーの、すきだよ」
なんて言って、私を抱きしめたまま寝息をたてる高井。放課後と言えど、こんなところで寝ないで欲しい。私は帰りたいのだ。
「私も好きなのにさ、そんな簡単に伝えられないんだよ、俐香みたいに」
本当なら俐香って呼びたいし、私から抱きしめたい。でも、そんなこと出来ないって、幼なじみの高井なら分かってるでしょ?
だから、私はこのまま。仲の良い同級生を演じる。
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