片山×松尾
夢小説設定
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いいな、羨ましいな。紗希の隣にいる人を見て思う。
あんなやつ、だなんて言いたくはないけど。何が良くて付き合ったんだか。でも、紗希は私の前ではあいつの話はしない。それが紗希なりの優しさなのかもしれない。
「最近、一緒に帰ってくれるよね」
「だって、さくちゃんと帰りたいんだもん」
「そっか」
スクバにぶら下げてた小さいキーホルダーが外されたのも、私と帰る頻度が増えたのも。全部あいつと別れたからだって知ってる。
いま、想いを伝えたら。なんて思うけど。きっと紗希は「好きだよ」って返してくれる。でも、それって友達としてでしょ?私と同じ気持ちではないでしょ?
「さくちゃん」
「なに?さきちゃん」
「さきね、自分から別れようってはじめて言ったんだ」
「…うん」
「どうしてだと思う?」
自意識過剰になってもいいのかな。でも、違ったらどうしよう。
「さくちゃんが言ってくれるまで、さきはずっと待ってるからね」
なんて言って、少し先を歩く。
この先、紗希の隣にいるのは私がいい。いや、私じゃないと嫌だ。私以外は許さな、いや、これはちょっと重いか。
「さきちゃん、待ってよ」
「なぁに?」
「この先もずっと隣にいるのは私がいい、な」
「うん」
「好きだよ、さきちゃん」
「さきもさくちゃんのこと好きだよ〜」
もう少し早く想いを伝えられてたらな。もう少し早くこの幸せを手に入れられてたんだな。なんて考えるけど。
「ほら、暗い顔してないで笑顔だよ」
「うん」
まぁ、まだ先は長いから。ね。
あんなやつ、だなんて言いたくはないけど。何が良くて付き合ったんだか。でも、紗希は私の前ではあいつの話はしない。それが紗希なりの優しさなのかもしれない。
「最近、一緒に帰ってくれるよね」
「だって、さくちゃんと帰りたいんだもん」
「そっか」
スクバにぶら下げてた小さいキーホルダーが外されたのも、私と帰る頻度が増えたのも。全部あいつと別れたからだって知ってる。
いま、想いを伝えたら。なんて思うけど。きっと紗希は「好きだよ」って返してくれる。でも、それって友達としてでしょ?私と同じ気持ちではないでしょ?
「さくちゃん」
「なに?さきちゃん」
「さきね、自分から別れようってはじめて言ったんだ」
「…うん」
「どうしてだと思う?」
自意識過剰になってもいいのかな。でも、違ったらどうしよう。
「さくちゃんが言ってくれるまで、さきはずっと待ってるからね」
なんて言って、少し先を歩く。
この先、紗希の隣にいるのは私がいい。いや、私じゃないと嫌だ。私以外は許さな、いや、これはちょっと重いか。
「さきちゃん、待ってよ」
「なぁに?」
「この先もずっと隣にいるのは私がいい、な」
「うん」
「好きだよ、さきちゃん」
「さきもさくちゃんのこと好きだよ〜」
もう少し早く想いを伝えられてたらな。もう少し早くこの幸せを手に入れられてたんだな。なんて考えるけど。
「ほら、暗い顔してないで笑顔だよ」
「うん」
まぁ、まだ先は長いから。ね。
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