バッハ
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唐突な出来事だった。
ずっと友達だと思っていた子から。
いつもと変わらないスキンシップ。会った途端に抱きついてきて、「おはよぉ」って甘い声で。可愛いなとは思っていたけれど、それ以外の気持ちはなかった。
でも、なんとなく察していた。
私に向ける表情が他と違うことも。
学校について、ネクタイを結び直すすみれの一挙手一投足に釘付けで。
「んー?何見てんの?」
「なんでもないよ」
「ん、そっか」
「ねぇ、ほーちゃ、」
「ん?」
「…っ、ごめん、忘れて」
すみれに話しかけようと距離を詰めて、でも、いつもよりちょっと近すぎるなとは思ったけれど。気付いた時には顔が真っ赤のすみれが目の前にいて。
唇に微かに残る柔らかい感触。
「ごめん」と走り去る背中を見送ることしか出来なくて。
もう少しちゃんと向き合えていたら、すみれの気持ちに応えてあげられたのかな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ほーちゃんには友達だって。そう思われてる。別にそれでいいけど。
告白するつもりも、付き合いたいとも思わない。この気持ちは墓場まで持っていくつもりだし。
きっと、いや、絶対。ほーちゃんと私はお似合いじゃないから。ほーちゃんにはもっといい人がいるって。そう思ってるのに、この胸のドキドキはどうしてだろう。
好きで仕方ないから。でも、伝えたら終わっちゃう気がして。
学校について、緩んだネクタイを結び直してた時。ほーちゃんの視線がこちらに向いていて。結び終わって、いつものように近付いたら、思ったより近くて。
いてもたってもいられずに、その唇に触れてしまった。
何も言えなくて、ただ「ごめん」としか、逃げてしまった。
時間が巻戻ればいいのに、なんて。そんなこと思ったってもう遅い。
また、前みたいな友達の距離感に戻れたらいいな。
ずっと友達だと思っていた子から。
いつもと変わらないスキンシップ。会った途端に抱きついてきて、「おはよぉ」って甘い声で。可愛いなとは思っていたけれど、それ以外の気持ちはなかった。
でも、なんとなく察していた。
私に向ける表情が他と違うことも。
学校について、ネクタイを結び直すすみれの一挙手一投足に釘付けで。
「んー?何見てんの?」
「なんでもないよ」
「ん、そっか」
「ねぇ、ほーちゃ、」
「ん?」
「…っ、ごめん、忘れて」
すみれに話しかけようと距離を詰めて、でも、いつもよりちょっと近すぎるなとは思ったけれど。気付いた時には顔が真っ赤のすみれが目の前にいて。
唇に微かに残る柔らかい感触。
「ごめん」と走り去る背中を見送ることしか出来なくて。
もう少しちゃんと向き合えていたら、すみれの気持ちに応えてあげられたのかな。
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ほーちゃんには友達だって。そう思われてる。別にそれでいいけど。
告白するつもりも、付き合いたいとも思わない。この気持ちは墓場まで持っていくつもりだし。
きっと、いや、絶対。ほーちゃんと私はお似合いじゃないから。ほーちゃんにはもっといい人がいるって。そう思ってるのに、この胸のドキドキはどうしてだろう。
好きで仕方ないから。でも、伝えたら終わっちゃう気がして。
学校について、緩んだネクタイを結び直してた時。ほーちゃんの視線がこちらに向いていて。結び終わって、いつものように近付いたら、思ったより近くて。
いてもたってもいられずに、その唇に触れてしまった。
何も言えなくて、ただ「ごめん」としか、逃げてしまった。
時間が巻戻ればいいのに、なんて。そんなこと思ったってもう遅い。
また、前みたいな友達の距離感に戻れたらいいな。
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