佐藤×高井
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窓側の列の一番後ろ。
窓の外を眺めてぽけーっと授業を聞いてるあの娘の横顔を盗み見る。
聞いてないなあれは。
当たったらどうするんだ。あの先生めっちゃ当ててくるのに。そんなことを考えながら、私こそ、ぽけーっとあの娘のことを見つめていたらいつの間にか授業が終わっていた。
あの娘はいつも誰かに囲まれていて、笑顔が眩しくて、あの太陽から目を逸らして日陰を探すので手一杯。
「また俐香のこと見てる」
「おーた、うるさい」
「好きだねぇ」
「むぅ…」
口ではこう言うけど、ずっと目で追ってしまうほどに好きで。だけど、こっちを振り向いてくれるわけではないから。片想いとして、少し苦しんだっていいのではないかと。
見てるだけでいい。想いが伝わらなくたっていい。時々話す友人として、少し仲のいいクラスメイトとして存在していれば、それでいい。
「みづきたん〜、ちょっとノート貸してくれない?さっきの写すの忘れてて!」
「だろうと思ったよ〜」
「ありがとー!」
心臓がばくばくしてうるさい。別に自分が喋ったわけじゃないのに。隣の大田と喋ってただけなのに。
こうなら、完全に関わりがない方が良かったそっちの方が、ただ眺めているだけだったのに。
放課後も自分に向けられた笑顔じゃないのに、あのキラキラが脳裏から離れてくれなくて。離れてくれよと思いながら、薙刀を振るう。雑念が多くて型がなってないと怒られながらも、稽古が終わる。
「あれ?佐藤ちゃん?」
「……げ、」
「部活終わり?」
「そう」
「良かったらさ、駅まで一緒行こ?」
断れるはずがない。断わる意味もない。でも、
「だめ?」
と、首を傾げるのが可愛くて。
「いいよ」
「へへ、嬉しい」
「ずっとねふたりきりで喋りたかったんだ〜」
「え?」
「だって、いつもみづきたんがいたりするでしょ?」
「うん」
どうして私なんだ。
これ以上聞きたくても、隣のキラキラが眩しすぎてそれどころじゃない。夜道に灯る街路灯よりも眩しくて。
「その、佐藤ちゃんっていやだ…なんか距離遠い」
「じゃぁ、ゆうたん?」
「……うん」
嬉しいような、恥ずかしいような。でも、1歩距離が縮まったみたいで嬉しい。
「じゃあ、私はこっちだから、じゃあね」
「うん、ばいばい」
「また明日」
明日が来て欲しいような、欲しくないような。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なんだかずっと視線を感じるなぁとは思っていた。
その視線の先が佐藤さんだった時には驚いた。
ふわふわしてて、なんだか掴みどころがなくて、放っておくとどこかへ飛んでいきそうな、そんな子。
少しだけでも接点が欲しいからと、ちゃんと書いてる板書を出来てないフリして、佐藤さんの隣にいつもいる友達に聞きに行ったり、こっちを見てるときに目を合わせようとしたりもした。
放課後に薙刀を外の部活でしているのは知ってたし、ちょうど私のバイオリンの稽古が終わる時間と一緒なのも知ってた。何度か帰る姿を見たから。
話しかけて嫌われるのもいやだし、話しかけないでこのなんとも言えない距離感なのもいやで。
佐藤ちゃんって話しかけたら、ちょっと嫌そうな顔して逃げたそうにされたから、ちょっと悲しくなっちゃった。
でも、佐藤ちゃんじゃ距離が遠いって言うから、ゆうたんって。なんか響きが可愛い。
その日から、自分から話しかけに行くことが増えた。少しでも私の事気になってくれないかなぁ…なんて淡い期待。
好きになって欲しいなんて、夢は抱かないように。ただ、仲良くなりたいと。
そう願う度に、やっぱり手に入れたくなってしまう。
どこか消えてしまいそうだけど、ぽかぽかしてて、陽だまりみたいな笑顔を。
でも、まだ伝えない。
もっと、ちゃんと、緊張しないで話せるようになったら伝えるから。
窓の外を眺めてぽけーっと授業を聞いてるあの娘の横顔を盗み見る。
聞いてないなあれは。
当たったらどうするんだ。あの先生めっちゃ当ててくるのに。そんなことを考えながら、私こそ、ぽけーっとあの娘のことを見つめていたらいつの間にか授業が終わっていた。
あの娘はいつも誰かに囲まれていて、笑顔が眩しくて、あの太陽から目を逸らして日陰を探すので手一杯。
「また俐香のこと見てる」
「おーた、うるさい」
「好きだねぇ」
「むぅ…」
口ではこう言うけど、ずっと目で追ってしまうほどに好きで。だけど、こっちを振り向いてくれるわけではないから。片想いとして、少し苦しんだっていいのではないかと。
見てるだけでいい。想いが伝わらなくたっていい。時々話す友人として、少し仲のいいクラスメイトとして存在していれば、それでいい。
「みづきたん〜、ちょっとノート貸してくれない?さっきの写すの忘れてて!」
「だろうと思ったよ〜」
「ありがとー!」
心臓がばくばくしてうるさい。別に自分が喋ったわけじゃないのに。隣の大田と喋ってただけなのに。
こうなら、完全に関わりがない方が良かったそっちの方が、ただ眺めているだけだったのに。
放課後も自分に向けられた笑顔じゃないのに、あのキラキラが脳裏から離れてくれなくて。離れてくれよと思いながら、薙刀を振るう。雑念が多くて型がなってないと怒られながらも、稽古が終わる。
「あれ?佐藤ちゃん?」
「……げ、」
「部活終わり?」
「そう」
「良かったらさ、駅まで一緒行こ?」
断れるはずがない。断わる意味もない。でも、
「だめ?」
と、首を傾げるのが可愛くて。
「いいよ」
「へへ、嬉しい」
「ずっとねふたりきりで喋りたかったんだ〜」
「え?」
「だって、いつもみづきたんがいたりするでしょ?」
「うん」
どうして私なんだ。
これ以上聞きたくても、隣のキラキラが眩しすぎてそれどころじゃない。夜道に灯る街路灯よりも眩しくて。
「その、佐藤ちゃんっていやだ…なんか距離遠い」
「じゃぁ、ゆうたん?」
「……うん」
嬉しいような、恥ずかしいような。でも、1歩距離が縮まったみたいで嬉しい。
「じゃあ、私はこっちだから、じゃあね」
「うん、ばいばい」
「また明日」
明日が来て欲しいような、欲しくないような。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なんだかずっと視線を感じるなぁとは思っていた。
その視線の先が佐藤さんだった時には驚いた。
ふわふわしてて、なんだか掴みどころがなくて、放っておくとどこかへ飛んでいきそうな、そんな子。
少しだけでも接点が欲しいからと、ちゃんと書いてる板書を出来てないフリして、佐藤さんの隣にいつもいる友達に聞きに行ったり、こっちを見てるときに目を合わせようとしたりもした。
放課後に薙刀を外の部活でしているのは知ってたし、ちょうど私のバイオリンの稽古が終わる時間と一緒なのも知ってた。何度か帰る姿を見たから。
話しかけて嫌われるのもいやだし、話しかけないでこのなんとも言えない距離感なのもいやで。
佐藤ちゃんって話しかけたら、ちょっと嫌そうな顔して逃げたそうにされたから、ちょっと悲しくなっちゃった。
でも、佐藤ちゃんじゃ距離が遠いって言うから、ゆうたんって。なんか響きが可愛い。
その日から、自分から話しかけに行くことが増えた。少しでも私の事気になってくれないかなぁ…なんて淡い期待。
好きになって欲しいなんて、夢は抱かないように。ただ、仲良くなりたいと。
そう願う度に、やっぱり手に入れたくなってしまう。
どこか消えてしまいそうだけど、ぽかぽかしてて、陽だまりみたいな笑顔を。
でも、まだ伝えない。
もっと、ちゃんと、緊張しないで話せるようになったら伝えるから。
