佐藤×高井
夢小説設定
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苦しい夜が明けて朝が来る。
重なりきっていないカーテンの隙間から差し込む朝陽がちょうど顔にあたって眩しい。
「んー、」
いつもは狭く感じるベッドが、今日はやけに広い。先に起きてるのかなぁなんて思いながら、くっと伸びる。
「たかいー、ご飯なに食べる?」
と、かけた声は反射して誰にも届かない。
家中探したってどこにも居なくて。もしかしてと電話をかけてみても、『ただいまお掛けになった電話番号は───』と無機質な音声が流れるだけ。
着の身着のまま家を飛び出す。
ある程度小さな町。商店街に行けば顔見知りのお年寄りがいる。何か知ってるかな。
開店作業をしているおばちゃんに声をかける。
「あの、りか見ませんでした?」
「りかちゃん?あー、だいぶ朝早くに海の方に行くのは見たよ?散歩するには一人で珍しくて声かけたけど」
「なんて言ってました?」
「ちょっと早いけどお散歩でって」
「ありがとうございますっ」
海の方に駆け出す。「りかちゃん見つけたら電話するわ〜」なんて大きな声で伝えてくれるおばちゃんに「ありがとー」だけ大きく伝える。
お願いだから、まだいなくならないでよ。
やりたいこともまだあるのに。
行きたいところもたくさんあるのに。
まだ伝えられてないこといっぱいなのに。
まだ朝だから。
冷たいはずの海に足だけ浸かっているたかいを見つける。あと数歩で海と同じになれるような場所。
「あ、おはよゆうさん」
「ばか」
「ばかじゃないもーん」
ちゃぷちゃぷ音を立てて砂浜に歩いてくるたかいはどこか危なっかしくて。
「ほら、帰るよ」
「うん」
どちらかともなく繋がれた手をぎゅっと握る。
「朝ごはん何食べる?」
「パン買いに行こうよ」
「いいね」
「おばちゃんにも会いたいし」
「なんで?」
「たかいがどこいったか教えてもらったから」
「そっかぁ」
多分またいなくなってしまう気がするけれど。でもまだ離してあげないから。
重なりきっていないカーテンの隙間から差し込む朝陽がちょうど顔にあたって眩しい。
「んー、」
いつもは狭く感じるベッドが、今日はやけに広い。先に起きてるのかなぁなんて思いながら、くっと伸びる。
「たかいー、ご飯なに食べる?」
と、かけた声は反射して誰にも届かない。
家中探したってどこにも居なくて。もしかしてと電話をかけてみても、『ただいまお掛けになった電話番号は───』と無機質な音声が流れるだけ。
着の身着のまま家を飛び出す。
ある程度小さな町。商店街に行けば顔見知りのお年寄りがいる。何か知ってるかな。
開店作業をしているおばちゃんに声をかける。
「あの、りか見ませんでした?」
「りかちゃん?あー、だいぶ朝早くに海の方に行くのは見たよ?散歩するには一人で珍しくて声かけたけど」
「なんて言ってました?」
「ちょっと早いけどお散歩でって」
「ありがとうございますっ」
海の方に駆け出す。「りかちゃん見つけたら電話するわ〜」なんて大きな声で伝えてくれるおばちゃんに「ありがとー」だけ大きく伝える。
お願いだから、まだいなくならないでよ。
やりたいこともまだあるのに。
行きたいところもたくさんあるのに。
まだ伝えられてないこといっぱいなのに。
まだ朝だから。
冷たいはずの海に足だけ浸かっているたかいを見つける。あと数歩で海と同じになれるような場所。
「あ、おはよゆうさん」
「ばか」
「ばかじゃないもーん」
ちゃぷちゃぷ音を立てて砂浜に歩いてくるたかいはどこか危なっかしくて。
「ほら、帰るよ」
「うん」
どちらかともなく繋がれた手をぎゅっと握る。
「朝ごはん何食べる?」
「パン買いに行こうよ」
「いいね」
「おばちゃんにも会いたいし」
「なんで?」
「たかいがどこいったか教えてもらったから」
「そっかぁ」
多分またいなくなってしまう気がするけれど。でもまだ離してあげないから。
