佐藤×高井
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『あとどのくらい』
『はやく、たこやき冷めちゃう』
『まだー?』
担任の話が長いホームルーム中。スカートのポケットに突っ込んだスマホが震える。机の下に隠して、通知を見れば"ゆう"から三件。
『いいよ先食べて』
『やだ』
先食べたいってわけじゃないは無いのは分かってる。
でも、こういう日に限って先生の話は長い。一向に終わる気のなさそうで、あくびが出てくる。
途中から先生の話なんてだいぶうるさめのBGMみたいなもので、何を話してたかなんて一切覚えてない。
周りがうるさくなって、ようやくホームルームが終わったことがわかる。
『おわったよ』
『うん』
『いつものところにいる?』
『ううん』
「おかえり」
「っ、ただいま」
片手にたこ焼き屋の袋を提げてるゆうさん。
たぶん、私が待たせすぎたせいで、迎えに来たんだと思う。
「ごめん、おまたせ」
「おそい」
「それはごめんて」
「、ん」
手を繋ごうと言わんばかりに手を出してくるのを無視して腕を絡める。
「どうして」
「こっちの方が近いよ?」
「ちがう」
「手、繋ぎたいの?」
「うん」
可愛すぎてこのまま抱きしめたいけど、外だし、まだ同じ高校の制服が周り見えるから我慢。
「そのたこやきはお昼ごはん?」
「よるごはん」
さっきは冷めちゃうなんて言ってたけど、元から食べる気なんてなかったんじゃん。
「アイス買って帰ろ」
「いいね」
ゆうさんは性格的には猫と言われがちだけど、私の前では犬だと思う。心做しか繋がれた手は大きく振られてるし、見えないしっぽもぶんぶんしてるように見えるから。
「りか、」
「んー?」
「すきだよ」
「りかも」
「なに?」
「だーいすき」
「しってる」
ほら、家まで勝負だ!なんて先を走るゆうさん。あとどれくらいこの愛おしい時間を過ごせるのか分からないけど、今は今だけを。
なんてね。
「まってよ、ゆうさん!」
『はやく、たこやき冷めちゃう』
『まだー?』
担任の話が長いホームルーム中。スカートのポケットに突っ込んだスマホが震える。机の下に隠して、通知を見れば"ゆう"から三件。
『いいよ先食べて』
『やだ』
先食べたいってわけじゃないは無いのは分かってる。
でも、こういう日に限って先生の話は長い。一向に終わる気のなさそうで、あくびが出てくる。
途中から先生の話なんてだいぶうるさめのBGMみたいなもので、何を話してたかなんて一切覚えてない。
周りがうるさくなって、ようやくホームルームが終わったことがわかる。
『おわったよ』
『うん』
『いつものところにいる?』
『ううん』
「おかえり」
「っ、ただいま」
片手にたこ焼き屋の袋を提げてるゆうさん。
たぶん、私が待たせすぎたせいで、迎えに来たんだと思う。
「ごめん、おまたせ」
「おそい」
「それはごめんて」
「、ん」
手を繋ごうと言わんばかりに手を出してくるのを無視して腕を絡める。
「どうして」
「こっちの方が近いよ?」
「ちがう」
「手、繋ぎたいの?」
「うん」
可愛すぎてこのまま抱きしめたいけど、外だし、まだ同じ高校の制服が周り見えるから我慢。
「そのたこやきはお昼ごはん?」
「よるごはん」
さっきは冷めちゃうなんて言ってたけど、元から食べる気なんてなかったんじゃん。
「アイス買って帰ろ」
「いいね」
ゆうさんは性格的には猫と言われがちだけど、私の前では犬だと思う。心做しか繋がれた手は大きく振られてるし、見えないしっぽもぶんぶんしてるように見えるから。
「りか、」
「んー?」
「すきだよ」
「りかも」
「なに?」
「だーいすき」
「しってる」
ほら、家まで勝負だ!なんて先を走るゆうさん。あとどれくらいこの愛おしい時間を過ごせるのか分からないけど、今は今だけを。
なんてね。
「まってよ、ゆうさん!」
