佐藤×高井
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行きつけの喫茶店。アイスティーにミルクを入れなくなったのはいつからだろう。注文して、届いて、ミルクを入れて、混ぜて。その手順が無くなって、届いてすぐ、ストローを通す。喉を通るストレートのアイスティーはちょっと物足りない。乾いた喉に水分をってだけ。
ミルクがないからってガムシロップも試してみたけど、これは違った。ただ甘いだけだった。
いつもなら、もう少しはずむはずのお会計も、アイスティーの650円。
高校を卒業して、生活リズムが変わって。伝えてない気持ちをそのまま引きずって。休日に送られる「会いたい」も、もう何ヶ月も約束を果たせていない。
私から「会いたい」って送ったら会ってくれるのだろうか。それとも、両片想いと思っていたのは私の幻想で、そもそも私のことを好きじゃないなんてこともありえる。…うん、なくはない。
「あっ、ゆうさん」
「たかい、、」
「久しぶりだね!元気してた?」
「うん、」
"ゆうさん"と少し他人行儀な呼ばれ方。駅までの道、いままでにあったことを話す俐香の横顔を盗み見る。会ってない間に大人びた横顔は、どこか遠くに行ってしまったような気がして。
「んねぇ、聞いてる?」
「あ、うん」
聞いてるなんて嘘。なんにも聞いていないし、右から左に声が耳を通り抜ける。
「ねぇ、明日あいてる?」
「あした、あいてる」
この状態で断れるわけがなくて。気が付いたらら、「また明日ね」と駅を抜け、反対側へと歩く。
翌日。いつもの喫茶店。いつもの席。
最近と違うのは、会計がアイスティーだけじゃないことと、ひとりじゃないこと。
目の前で何を食べようと頭を悩ませている姿が愛おしくて。
「ゆうさん何飲む?何食べる?」
「アイスティーとショートケーキ」
「りょーかい!」
注文して数分後。届いたのは、私はアイスティーとショートケーキ。俐香にはカフェオレとチョコケーキ。
目の前で食べ進めていく俐香は可愛くて。口の端にチョコをつけているのも、また愛おしくて。
「たかい、ここついてるよ」
「んー?」
「、ここ」
親指でぬぐったりなんかしちゃって。
「あぃがと」
「うん」
少し気まずくてアイスティーを飲む。今日はストレートで飲んでいるのに、やけに甘い。ケーキのせいかと思ったけど、ここのショートケーキはそこまで甘くはないはずだから、
「あっま、さいあく」
「ゆうさんは、りかのこと嫌い?」
「え?」
「だって、最近会ってくれなかったから」
「それは、その、あの、うん」
「りかね、ゆうさんに伝えたいことあったのに、まだ伝えられてなくてね」
カラン、と行き場を失った氷が落ちる。悪いニュースにならないといいけど。
「りかね、ゆうさんのこと好きなんだ。、ごめんね」
どうして謝るんだろう。縮こまって困り眉で、誰がこんなに困らせて…私か。
「たか、ううん、りか」
「……!」
「ずっと曖昧にしてごめんね」
「私もりかのこと好き、だから」
だから、
ミルクがないからってガムシロップも試してみたけど、これは違った。ただ甘いだけだった。
いつもなら、もう少しはずむはずのお会計も、アイスティーの650円。
高校を卒業して、生活リズムが変わって。伝えてない気持ちをそのまま引きずって。休日に送られる「会いたい」も、もう何ヶ月も約束を果たせていない。
私から「会いたい」って送ったら会ってくれるのだろうか。それとも、両片想いと思っていたのは私の幻想で、そもそも私のことを好きじゃないなんてこともありえる。…うん、なくはない。
「あっ、ゆうさん」
「たかい、、」
「久しぶりだね!元気してた?」
「うん、」
"ゆうさん"と少し他人行儀な呼ばれ方。駅までの道、いままでにあったことを話す俐香の横顔を盗み見る。会ってない間に大人びた横顔は、どこか遠くに行ってしまったような気がして。
「んねぇ、聞いてる?」
「あ、うん」
聞いてるなんて嘘。なんにも聞いていないし、右から左に声が耳を通り抜ける。
「ねぇ、明日あいてる?」
「あした、あいてる」
この状態で断れるわけがなくて。気が付いたらら、「また明日ね」と駅を抜け、反対側へと歩く。
翌日。いつもの喫茶店。いつもの席。
最近と違うのは、会計がアイスティーだけじゃないことと、ひとりじゃないこと。
目の前で何を食べようと頭を悩ませている姿が愛おしくて。
「ゆうさん何飲む?何食べる?」
「アイスティーとショートケーキ」
「りょーかい!」
注文して数分後。届いたのは、私はアイスティーとショートケーキ。俐香にはカフェオレとチョコケーキ。
目の前で食べ進めていく俐香は可愛くて。口の端にチョコをつけているのも、また愛おしくて。
「たかい、ここついてるよ」
「んー?」
「、ここ」
親指でぬぐったりなんかしちゃって。
「あぃがと」
「うん」
少し気まずくてアイスティーを飲む。今日はストレートで飲んでいるのに、やけに甘い。ケーキのせいかと思ったけど、ここのショートケーキはそこまで甘くはないはずだから、
「あっま、さいあく」
「ゆうさんは、りかのこと嫌い?」
「え?」
「だって、最近会ってくれなかったから」
「それは、その、あの、うん」
「りかね、ゆうさんに伝えたいことあったのに、まだ伝えられてなくてね」
カラン、と行き場を失った氷が落ちる。悪いニュースにならないといいけど。
「りかね、ゆうさんのこと好きなんだ。、ごめんね」
どうして謝るんだろう。縮こまって困り眉で、誰がこんなに困らせて…私か。
「たか、ううん、りか」
「……!」
「ずっと曖昧にしてごめんね」
「私もりかのこと好き、だから」
だから、
