佐藤×高井
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ぐぐっと、丸まった背筋を伸ばすようにのびをする。
テスト最終日の最終科目。答案用紙を全て集めた教師と入れ替わりに担任が教室に来て、かなり短いホームルーム。浮き足立った生徒は騒がしくて何も聞いちゃいない。
私だってそう。
"玄関で待ってる!"と送られてきていた連絡に、"あと少しでいくね"と返して、リュックを掴む。
皆が一斉に席を立ち、教室が一気に騒がしさを取り戻す。
「ゆうちゃん、この後遊ばない?」
「今日はごめん!先約あるんだ」
「ん、そっか」
クラスメイトに誘われても、その時間すら煩わしくて。いつもは走らない廊下も小走り。
急いで上靴からローファーに履き替えて。
「おまたせ」
「おつかれ」
「待たせてごめんね」
「だいじょーぶ!」
いつの間にか繋がれていた手はぶんぶん振られて、鼻歌を歌う俐香はわんちゃんみたい。見えないしっぽも見えてきそう。
「ゆしゃん」
「なぁに?」
「なんでもない、呼んだだけ」
「ふーん」
「りか」
「ん?」
「呼んだだけ!」
「あぁ!」
ふんふんと少し先を走る。私より少し足の遅い俐香は頑張って追いついて。ぎゅっと抱きしめて離さないというように。
「ゆしゃんだいすき」
「私の方が好きだもん」
「…え?もういっかい!」
「もう言わん!」
テスト最終日の最終科目。答案用紙を全て集めた教師と入れ替わりに担任が教室に来て、かなり短いホームルーム。浮き足立った生徒は騒がしくて何も聞いちゃいない。
私だってそう。
"玄関で待ってる!"と送られてきていた連絡に、"あと少しでいくね"と返して、リュックを掴む。
皆が一斉に席を立ち、教室が一気に騒がしさを取り戻す。
「ゆうちゃん、この後遊ばない?」
「今日はごめん!先約あるんだ」
「ん、そっか」
クラスメイトに誘われても、その時間すら煩わしくて。いつもは走らない廊下も小走り。
急いで上靴からローファーに履き替えて。
「おまたせ」
「おつかれ」
「待たせてごめんね」
「だいじょーぶ!」
いつの間にか繋がれていた手はぶんぶん振られて、鼻歌を歌う俐香はわんちゃんみたい。見えないしっぽも見えてきそう。
「ゆしゃん」
「なぁに?」
「なんでもない、呼んだだけ」
「ふーん」
「りか」
「ん?」
「呼んだだけ!」
「あぁ!」
ふんふんと少し先を走る。私より少し足の遅い俐香は頑張って追いついて。ぎゅっと抱きしめて離さないというように。
「ゆしゃんだいすき」
「私の方が好きだもん」
「…え?もういっかい!」
「もう言わん!」
