佐藤×高井
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「りか、うみにいこうよ」
普段よりうきうきした優羽が珍しく誘ってきた。
いつもに増してにこにこしてて、ふたつ返事で「いいよ」と。
サンダルを引っ掛けて急いで家を出る。麦わら帽子を被った優羽は、真っ白なワンピース。夏にしては真っ白な肌も相まって、妖精みたい。まぶしすぎて目が眩んでしまいそうだけど。
ふたり並んで海へと向かう。夏休みだから、毎日会っているから、話す内容はほとんど残っていない。ただ並んで歩くだけ。この沈黙も嫌いじゃない。
砂浜に打ち上がった大きい流木に腰掛けてただ時間が過ぎるのを待つ。
遠くを見つめる優羽の横顔が可愛くて。ついちょっかいをかけたくなってしまう。
「もう、つめたいかな」
「海?」
「うん」
「きっとまだあったかいよ」
「そっか」
優羽は、ふと立ち上がって波打ち際に寄せては返す波と戯れる。
「りかはさ、おぼえてる?」
「なにが?」
「にかげつまえに、ここであったこと」
「え?」
2ヶ月前にここであったこと?海で、?
どれだけ考えたって分からない。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
海風が陸風に代わるくらい。ずっと長い時間考えていた。
「じかんぎれ」
優羽がそう呟いた瞬間、風が勢いよく吹いて、咄嗟に目を閉じる。
「時間切れってなぁに、?」
そこに優羽の姿は跡形もなく消え去っていて、優羽の被っていた麦わら帽子だけが落ちていた。
そうか。そうだった。
優羽2ヶ月前にはもう既にいなくて、私が作り出した幻想に過ぎなかったんだ。
「幽霊でもなんでもいいから戻ってきてよ。」
なんて言ったけど。それもタイムリミットがあって。夏休みだけ、チャンスをくれたんだと思う。
ねぇ、神様。もし本当にいるのなら、来世も優羽の隣に居させてくれませんか?
普段よりうきうきした優羽が珍しく誘ってきた。
いつもに増してにこにこしてて、ふたつ返事で「いいよ」と。
サンダルを引っ掛けて急いで家を出る。麦わら帽子を被った優羽は、真っ白なワンピース。夏にしては真っ白な肌も相まって、妖精みたい。まぶしすぎて目が眩んでしまいそうだけど。
ふたり並んで海へと向かう。夏休みだから、毎日会っているから、話す内容はほとんど残っていない。ただ並んで歩くだけ。この沈黙も嫌いじゃない。
砂浜に打ち上がった大きい流木に腰掛けてただ時間が過ぎるのを待つ。
遠くを見つめる優羽の横顔が可愛くて。ついちょっかいをかけたくなってしまう。
「もう、つめたいかな」
「海?」
「うん」
「きっとまだあったかいよ」
「そっか」
優羽は、ふと立ち上がって波打ち際に寄せては返す波と戯れる。
「りかはさ、おぼえてる?」
「なにが?」
「にかげつまえに、ここであったこと」
「え?」
2ヶ月前にここであったこと?海で、?
どれだけ考えたって分からない。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
海風が陸風に代わるくらい。ずっと長い時間考えていた。
「じかんぎれ」
優羽がそう呟いた瞬間、風が勢いよく吹いて、咄嗟に目を閉じる。
「時間切れってなぁに、?」
そこに優羽の姿は跡形もなく消え去っていて、優羽の被っていた麦わら帽子だけが落ちていた。
そうか。そうだった。
優羽2ヶ月前にはもう既にいなくて、私が作り出した幻想に過ぎなかったんだ。
「幽霊でもなんでもいいから戻ってきてよ。」
なんて言ったけど。それもタイムリミットがあって。夏休みだけ、チャンスをくれたんだと思う。
ねぇ、神様。もし本当にいるのなら、来世も優羽の隣に居させてくれませんか?
