二期×三期
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天気予報は曇り。
傘も持たずに出掛けてしまったから、真夜中から降る雨に呑まれてしまった。イヤホン越しでも聞こえる雨が屋根を跳ね返る音。徐々に強くなる雨は自分を洗い流してくれるみたいで、雨音が響く世界にひとりきり。
数分歩いたところで人影を見つける。雨に当たらないように下を向いていたから、気付いた時には知ってる顔が目の前にあった。
「麗奈さん、駅で待っててって言ったじゃないですかっ」
「え?それ、れな、知らない」
「さっき連絡したんですけど」
「あぁ、ごめんね。見てなかった」
「まぁ、帰ってくる前に見つけられてよかったです」
私に傘をさしてくれてるから、美青ちゃんは雨に濡れてて。迎えにきた意味がないじゃない。
今更スマホを開けば、【みおちゃん 三件】の表示。何かの連絡が来ていたのは、スマホが震えていたから分かってはいたけれど、美青ちゃんからなのには気付けなかった。
「みおちゃんが濡れちゃってるから、一緒に入ろ?」
「いいんです私は」
「どうして?」
「……」
きっと泣いていたのを隠すためなのは分かってる。泣き腫らした後の真っ赤な目だから。
本当は私のことを迎えに来たわけじゃないと思う。寂しさを紛らすために外に出て、ちょうど私が帰ってくる時間だったから、迎えに来たんだと思う。
「ありがとうね」
「いいんです、私が迎えに来たかったので」
「れなに早く会いたかったの間違いじゃなくて?」
「…っ、そうですけど、麗奈さんは別に私なんて」
「れなも、みおちゃんに会いたかったから」
「早く帰りましょ。お腹空きました」
「まさか今日も夜ご飯食べてないの?」
「寝てたので」
相合傘で帰路に着く。こうやって軽口をずっと叩いていられるのが願いだけど、いつか貴方が抱えている闇も雨で流されちゃえばいいに、なんてね。
傘も持たずに出掛けてしまったから、真夜中から降る雨に呑まれてしまった。イヤホン越しでも聞こえる雨が屋根を跳ね返る音。徐々に強くなる雨は自分を洗い流してくれるみたいで、雨音が響く世界にひとりきり。
数分歩いたところで人影を見つける。雨に当たらないように下を向いていたから、気付いた時には知ってる顔が目の前にあった。
「麗奈さん、駅で待っててって言ったじゃないですかっ」
「え?それ、れな、知らない」
「さっき連絡したんですけど」
「あぁ、ごめんね。見てなかった」
「まぁ、帰ってくる前に見つけられてよかったです」
私に傘をさしてくれてるから、美青ちゃんは雨に濡れてて。迎えにきた意味がないじゃない。
今更スマホを開けば、【みおちゃん 三件】の表示。何かの連絡が来ていたのは、スマホが震えていたから分かってはいたけれど、美青ちゃんからなのには気付けなかった。
「みおちゃんが濡れちゃってるから、一緒に入ろ?」
「いいんです私は」
「どうして?」
「……」
きっと泣いていたのを隠すためなのは分かってる。泣き腫らした後の真っ赤な目だから。
本当は私のことを迎えに来たわけじゃないと思う。寂しさを紛らすために外に出て、ちょうど私が帰ってくる時間だったから、迎えに来たんだと思う。
「ありがとうね」
「いいんです、私が迎えに来たかったので」
「れなに早く会いたかったの間違いじゃなくて?」
「…っ、そうですけど、麗奈さんは別に私なんて」
「れなも、みおちゃんに会いたかったから」
「早く帰りましょ。お腹空きました」
「まさか今日も夜ご飯食べてないの?」
「寝てたので」
相合傘で帰路に着く。こうやって軽口をずっと叩いていられるのが願いだけど、いつか貴方が抱えている闇も雨で流されちゃえばいいに、なんてね。
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