宮地×渡辺
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手を伸ばして触れようとしてもすり抜けて。ようやくそこで夢だと気付く。
私にはすみれが必要なのに、すみれは私の事なんて必要なくて。勝手に好きだと錯覚させられて、好きになって。この苦しい想いをどこにも吐き出せずに。
想像以上に依存して、抜け出せなくて。
「さいあく」
そんなひとりごと、誰も拾ってくれない。いつもなら嫌ってほどに甘い声が飛んできて、大丈夫だよって言ってくれるのに。それがないと大丈夫と思えないのに。
もうちょっと愛想良くしておけば良かったかな。好きって伝えてたつもりだったけど、つもりだっただけ。
お揃いのものは仲良く並べて。いなくなる時に片方も一緒にいなくなっちゃった。
朝起きるのが苦手だったけど、大人っぽいいつもとは違って、あどけない寝顔を見れることが幸せだったのに。
お互い真似っ子して、声が出なくなるまで笑い合うのが好きだったのに。
美味しい食べ物を食べてる時にひと口分けてくれて、「美味しいねっ!」なんて目を細めるのが好きだったのに。
お出かけする時に何も話し合ってないのに、偶然シミラールックになって、玄関で笑い合う、あの時間が好きだったのに。
雨の日に外に出れないからと、ふたりで肩を並べて、ソファで本を読むのが好きだったのに。
そんな日々を手放したのは、紛れもなく私で。
視界がぼやけて、クリアになって。そこでようやく、自分が泣いていることに気付く。
苦しくなって布団に包まる。これもふたりでお出かけした時に選んだの。
微かに遺る匂いが寂しくって。
「戻ってきてよ、」
また、甘いけど、ちょっと掠れた声で「ただいま」って、「大好きだよ」って言って欲しいだけなのに。
きっとこれは、私の最初で最後のわがまま。
ねぇ、すみれ。
いまあなたはどこでなにをしていますか?
私にはすみれが必要なのに、すみれは私の事なんて必要なくて。勝手に好きだと錯覚させられて、好きになって。この苦しい想いをどこにも吐き出せずに。
想像以上に依存して、抜け出せなくて。
「さいあく」
そんなひとりごと、誰も拾ってくれない。いつもなら嫌ってほどに甘い声が飛んできて、大丈夫だよって言ってくれるのに。それがないと大丈夫と思えないのに。
もうちょっと愛想良くしておけば良かったかな。好きって伝えてたつもりだったけど、つもりだっただけ。
お揃いのものは仲良く並べて。いなくなる時に片方も一緒にいなくなっちゃった。
朝起きるのが苦手だったけど、大人っぽいいつもとは違って、あどけない寝顔を見れることが幸せだったのに。
お互い真似っ子して、声が出なくなるまで笑い合うのが好きだったのに。
美味しい食べ物を食べてる時にひと口分けてくれて、「美味しいねっ!」なんて目を細めるのが好きだったのに。
お出かけする時に何も話し合ってないのに、偶然シミラールックになって、玄関で笑い合う、あの時間が好きだったのに。
雨の日に外に出れないからと、ふたりで肩を並べて、ソファで本を読むのが好きだったのに。
そんな日々を手放したのは、紛れもなく私で。
視界がぼやけて、クリアになって。そこでようやく、自分が泣いていることに気付く。
苦しくなって布団に包まる。これもふたりでお出かけした時に選んだの。
微かに遺る匂いが寂しくって。
「戻ってきてよ、」
また、甘いけど、ちょっと掠れた声で「ただいま」って、「大好きだよ」って言って欲しいだけなのに。
きっとこれは、私の最初で最後のわがまま。
ねぇ、すみれ。
いまあなたはどこでなにをしていますか?
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