的野×向井
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唐突に。
眠れないから。会いたくなってしまったから。こんな真夜中なのに連絡を送るのは、なんて思ったけれど。
『会いたいから、そっち行く』
なんて、そっけなくなってしまったけれど。八月後半だというのに、まだ茹るような暑さが残る夜。半袖に薄めのパーカーを羽織って。スマホと財布とイヤホン。あとは、合鍵。
ギリギリ動いている電車に飛び乗って数駅。最寄りまでの電車はもう終わってしまっているから、あと数駅は歩いて。
寝られない夜によく聴くプレイリストは、今の自分にぴったり。
早く会いたくて、早歩きになる。いっそのこと走ってしまおうか。
家に着いて、インターホンを鳴らすか迷う。寝てたら起こしちゃうし、持ってきた合鍵で開けて不審者と間違われるのも嫌やし。なんて思ってたら。
「いとちゃん?」
「あ、みお」
「こんな時間にどうしたの、?」
「会いたくなっちゃって」
「そうなら言ってくれればよかったのに」
「連絡はしたんよ」
「ほんとだ。ごめん、みてなかった」
会いたくて、好きな人の顔見たら眠たくなってきた。
「みお、一緒に寝てくれん?」
「そのために来たんじゃないの?」
「なんか寝れなくて会いに来たけど、みおの顔見たら眠くなってきた」
「そっか、ほらおいで」
こんな時間に押しかけても、抱きしめてくれる優しい人。その優しさを彼女のいとはにだけ向けて、いとはだけが知ってたらいいのに、なんて独占欲が顔を出しちゃって。
きっと、こんな気持ちもすぐ消えるず。そう願って、みおに抱きつき返して目を瞑る。
眠れないから。会いたくなってしまったから。こんな真夜中なのに連絡を送るのは、なんて思ったけれど。
『会いたいから、そっち行く』
なんて、そっけなくなってしまったけれど。八月後半だというのに、まだ茹るような暑さが残る夜。半袖に薄めのパーカーを羽織って。スマホと財布とイヤホン。あとは、合鍵。
ギリギリ動いている電車に飛び乗って数駅。最寄りまでの電車はもう終わってしまっているから、あと数駅は歩いて。
寝られない夜によく聴くプレイリストは、今の自分にぴったり。
早く会いたくて、早歩きになる。いっそのこと走ってしまおうか。
家に着いて、インターホンを鳴らすか迷う。寝てたら起こしちゃうし、持ってきた合鍵で開けて不審者と間違われるのも嫌やし。なんて思ってたら。
「いとちゃん?」
「あ、みお」
「こんな時間にどうしたの、?」
「会いたくなっちゃって」
「そうなら言ってくれればよかったのに」
「連絡はしたんよ」
「ほんとだ。ごめん、みてなかった」
会いたくて、好きな人の顔見たら眠たくなってきた。
「みお、一緒に寝てくれん?」
「そのために来たんじゃないの?」
「なんか寝れなくて会いに来たけど、みおの顔見たら眠くなってきた」
「そっか、ほらおいで」
こんな時間に押しかけても、抱きしめてくれる優しい人。その優しさを彼女のいとはにだけ向けて、いとはだけが知ってたらいいのに、なんて独占欲が顔を出しちゃって。
きっと、こんな気持ちもすぐ消えるず。そう願って、みおに抱きつき返して目を瞑る。
